新型オーリス(トヨタ) 新型車解説(2012年フルモデルチェンジ)(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
55mm下がった全高によりスポーティになったものの、居住性はやや不利か
次は内装をチェックしたい。
新型オーリスは外観と同様に内装のデザインも大きく変わったが、スポーツ性はそれほど強調されていない。
先代オーリスはインパネの中央部分を左右のフロントシートの中央まで伸ばし、センターコンソールに繋げる造形だったが、新型オーリスではこの手法を用いていない。比較的オーソドックスに仕上げられた。
新型オーリスで注目すべき点は、エアコンやオーディオ、カーナビなどのスイッチ類を比較的高い位置に装着したこと。操作がしやすく実用的だ。インパネのデザインとしては左右方向の広がり感を強調していて、アクアに近い印象を受ける。
新型オーリスの居住性はどうか。
プラットフォームは先代オーリスと共通化され、ホイールベースの寸法も2600mmで等しい。前後に座る乗員のヒップポイント間隔は先代型が905mm、新型が900mmだから、数値はほとんど変わっていない。
ただし前述のように、新型は全高を55mm低く抑えた。この変化に伴ってフロントシートの着座位置も40mm下げている。広々感を重視した造りから、新型オーリスは引き締まったスポーティ指向に変化した。
この造りの違いを見ると、先代オーリスのユーザーは注意したい。先代型は1500mmを超える全高によって空間効率が優れ、特にリヤシートが快適だった。ファミリーカーにピッタリの5ドアハッチバックに仕上げていた。
従って先代オーリスのユーザーが新型オーリスに代替えすると、リヤシートに座った時、閉鎖感を抱く心配がある。
1510~1540mmの全高は、乗用車の開発では「黄金値」だ。立体駐車場を利用できて、なおかつ空間効率を最大限度まで高められる理想的な値となる。先代オーリスはこのゾーンに入っていたが、新型オーリスは離脱しており、居住性を確保する上での不利は否めない。
全高を55mm下げれば荷室の広さも影響を受けるが、使い勝手は工夫されている。アジャスタブルデッキボードの装着で、荷室の床の高さを2段階に調節可能。車外から荷物を隠すパッケージトレイ、小物類を収納できるボックスや買い物袋などを引っ掛けるフックも付く。
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