トヨタ 新型アルファードの内装を写真で紹介! 高級感のある内装の特徴や荷室サイズなども解説

新型アルファードとはどんなクルマ?

新型アルファードは、上級ミニバンで、3列のシートを備えています。

最近では、アルファードを愛用するユーザーが幅広い層に広がっており、政治家、企業の重役、芸能人なども利用しています。その様子がテレビなどで報道されることで、ますます人気が高まりました。

新型アルファードのボディサイズ

全長全幅全高ホイールベース

新型アルファード

4995mm

1850mm

1935mm

3000mm

新型ヴェルファイア

4995mm

1850mm

1945mm

3000mm

新型アルファードのボディサイズは全長4995mm、全幅1850mm、全高1935mmです。

フロントマスクのデザインも特徴的で存在感があります。車内は広く、パワーユニットは直列4気筒の2.5Lエンジンとハイブリッドから選べます。

また、新型アルファードの姉妹車として、基本的な部分を共有した姉妹車の新型ヴェルファイアも設定されています。

新型ヴェルファイアは、新型アルファードよりもスポーティな印象です。そのため、2.5Lハイブリッドと2.4Lターボエンジンの2つのバリエーションが用意されています。

ボディサイズの違いは全高のみで、新型ヴェルファイアの方が10mm高いです。

▼新型アルファードの紹介記事はこちら

新型アルファードのグレード構成

グレードパワートレーントランスミッション駆動価格(税込)

Z

2.5L ガソリンエンジン

Super CVT-i

2WD(FF)

540万円

4WD

559万8000円

2.5L シリーズパラレルハイブリッドシステム

電気式無段変速機

2WD(FF)

620万円

E-Four

642万円

エグゼクティブラウンジ

2.5L シリーズパラレルハイブリッドシステム

電気式無段変速機

2WD(FF)

850万円

電気式無段変速機

E-Four

872万円

新型アルファードの内装の特徴

新型アルファードの車内は細部まで上質に造り込まれています。

インパネの周辺には合成皮革が使用されており、質感は高いです。

ミニバンは一般的にはファミリーカーのイメージが強いですが、新型アルファードはオーナーが後席に座る送迎車としての用途にも適しています。

インパネなど内装の造りは上質で、1/2列目シートは快適です。長距離を移動する時でも疲れにくいです。3列目を格納すると、荷室も大容量になります。

新型アルファードの内装のグレード別の違い

特徴エグゼクティブラウンジZ
シート

エグゼクティブラウンジシート

エグゼクティブパワーシート

シート表皮

プレミアムナッパ本革

合成皮革

シート機能

快適温熱シート(オットマン&アームレストヒーター付)+ベンチレーションシート

快適温熱シート+ベンチレーションシート

内装色

ブラック/ニュートラルベージュ

ブラック

エンターテイメント

JBLプレミアムサウンドシステム(15スピーカー/12chオーディオアンプ)

10スピーカー

その他の機能

後席用パワーサイドサンシェードや左右独立ムーンルーフ

オプションで装着可能

新型アルファードの注目装備

新型アルファードの注目装備・機能

  • 安心降車アシスト
  • リヤヒーターエアカーテン
  • 後席用パワーサンシェード
  • オーディオ類
  • 安心降車アシスト

    スライドドアが操作中に、周囲に自転車を含む車両が接近すると、作動を停止して降車時の事故を予防します。

    リヤヒーターエアカーテン

    新型アルファードの2列目シートにはヒーターの吹き出し口が設置されています。

    これによってエアカーテンの効果を発揮し、スライドドアを開けても冷気の侵入を防ぎます。さらに、シートに座る人の足全体を包み込むようにして温めてくれます。

    後席用パワーサンシェード

    一般的には、サイドウィンドウのサンシェードは下から上へ手動で上げますが、新型アルファードでは、電動で上から下に降ります。

    太陽光は上から差し込むため、サンシェードを上から下げるのが合理的で、側方の視界も確保しやすくなっています。

    オーディオ類

    全車には14インチのディスプレイオーディオが標準装備され、Zグレードには10個のスピーカーが装備されます。

    上級のエグゼクティブラウンジには、JBLプレミアムサウンドシステムが標準装備され、15個のスピーカーと12チャンネルのオーディオアンプが採用されます。

    新型アルファードのインパネ(計器盤)周辺

    視認性

    新型アルファードの自発光式のマルチインフォメーションディスプレイは、多彩な情報を表示でき、視認性も優れています。

    インパネの中央には、カーナビの情報などを表示できる14インチの大型ディスプレイオーディオが標準装着され、タブレット端末の操作感で使用できます。

    操作性

    新型アルファードは室内幅がワイドで、運転席に座ると左端のスイッチが遠く感じますが、各スイッチ類への操作性に不満はありません。

    質感

    新型アルファードの内装は上質です。

    例えばインパネやシートのステッチ(縫い目)などが緻密に仕上げられています。装飾の色彩も絶妙で、落ち着いた雰囲気を感じさせます。

    フロントマスクは存在感が強く、派手な印象ですが、車内は意外にもシックです。

    新型アルファードの1列目シート(運転席・助手席)

    広さ

    新型アルファードは、Lサイズのミニバンであり車内高があるため、長身の人が座っても頭上には余裕があります。

    質感

    新型アルファードの運転席は柔らかい部類に入りますが、腰をしっかりと支えてくれるため、長距離を移動する際でも疲労は少ないです。

    乗降性

    新型アルファードでは外観の存在感を強める目的もあって、床と全高が高いです。周囲を見下ろす運転感覚も重視されています。

    そのため、床の位置はトヨタのMサイズミニバンであるノア&ヴォクシーを70mmほど上回り、ノア&ヴォクシーと比べると新型アルファードの乗降性は良くありません。

    新型アルファードの2列目シートの広さと座り心地

    広さ

    身長170cmの大人4名が乗車する際、新型アルファードの2列目シートを後ろまで完全にスライドさせると、膝の間隔は握りこぶし5つ分まで広がります。

    また、頭上には握りこぶし3つ分のスペースがあり、ゆったりとくつろぐことができます。

    質感

    新型アルファードの2列目シートには、Zのエグゼクティブパワーシートと上位に位置するエグゼクティブラウンジシートの両方に、両側に固定式のアームレストが装備されています。

    どちらのグレードでも少し腰が沈み、膝が上がるように座りますが、違和感はありません。

    エグゼクティブラウンジシートは、座り心地が少し柔らかく、電動調節機能も充実しています。また、マッサージ機能も搭載されています。

    乗降性

    新型アルファードは床が高いため、長身の乗員でもサイドステップを介して乗り降りすることが多いです。床が低くサイドステップを使わず1段で登れるノア&ヴォクシーと比べれば、アルファードのほうが乗り降りはしづらいでしょう。

    新型アルファードの3列目シートの広さと座り心地

    広さ

    新型アルファードに身長170cmの大人6名が乗車する場合、3列目の人が座れるスペースを確保すると、2列目シートに座る人の膝の間隔は握りこぶし3つ分になります。

    この状況では、3列目の膝の間隔は握りこぶし3つ半になります。

    質感

    新型アルファードの3列目の座り心地は、先代モデルよりも柔軟性があり、腰の収まりも良くなっています。

    ただし、床と座面の間隔が不足しているため、体格によっては足を投げ出す座り方になることがあります。座面もやや短いです。

    3列目はコンパクトに格納できるため、1列目や2列目と比べると、座り心地はあまり良くありません。

    乗降性

    2列目がセパレートタイプの車種では、3列目の乗員が中央の通路を通って2列目に移動して、スライドドアから乗り降りすることが多いです。

    しかし新型アルファードの2列目は、前述のように固定式アームレストが装着されるため、車内の移動が難しいです。3列目は、2列目を前側に寄せて乗り降りすることになります。

    新型アルファードの荷室の広さと使い勝手

    広さ

    新型アルファードは背の高いLサイズのミニバンであるため、荷室は広いです。

    3列目のシートを左右に跳ね上げると、4人乗りの状態でも荷物をたくさん積むことができます。

    収納性

    新型アルファードのバックドアには電動開閉機能が備わっており、ボディの側面からも操作できます。

    任意の位置で停止できるため、狭い場所ではバックドアを少し開けることで、荷物の出し入れがしやすくなります。

    新型アルファードの内装の注意点

    内装の注意点1

    新型アルファードの3列目のシートは、1列目や2列目に比べて着座姿勢と座り心地が不満です。複数人で移動する場合は、1時間に1回程度、座席の交換を検討した方が良いでしょう。

    内装の注意点2

    新型アルファードは座る位置が高く、遠くの景色は見やすいですが、運転席からは左側面に死角があります。狭い場所での運転では注意が必要です。

    内装の注意点3

    新型アルファードは床が高いため、幼い子供や高齢者のいる家庭では、乗り降りに注意が必要です。

    新型アルファードのライバル車や新型ヴェルファイアとの違い

    ライバル車との違い

    新型アルファードのライバル車は日産 エルグランドとホンダ オデッセイです。エルグランドは発売から14年経ち、デザインが古めかしく見え、競争力に欠けています。

    一方、ホンダ オデッセイは天井が低いため、広々とした感じがなく、周囲を見渡すことは難しいです。

    しかし、オデッセイは床が低いため乗降性能に優れ、3列目の座り心地と姿勢は新型アルファードよりも快適です。オデッセイはミニバンとしての特徴は薄いですが、セダンのような価値を持っています。

    新型ヴェルファイアとの違い

    新型ヴェルファイアは、新型アルファードに比べてよりスポーティな性格を持っています。新型アルファードには設定されている2.5Lのノーマルガソリンエンジンは選択肢になく、代わりに2.4Lターボを選ぶことができます。

    内装のデザインは基本的に新型アルファードと同じですが、新型ヴェルファイアには新型アルファードのオプション装備のいくつかが標準装備されています。

    例えば「アドバンストパーク(高度駐車支援システム)」などのセットオプション、左右席でそれぞれに開閉できる「左右独立ムーンルーフ」、フロントウインドウガラスに走行に関するさまざまな情報を表示することができる「カラーヘッドアップディスプレイ」、傷の少ない厳選した良質の革を用いている「プレミアムナッパ本革シート」は、新型ヴェルファイアには標準装備です。

    さらに、新型ヴェルファイアにはボディ剛性を高める「パフォーマンスブレース」や地面からの微細な振動を吸収してくれる「周波数感応型ショックアブソーバー」なども採用されており、アルミホイールのサイズも新型アルファードのZグレードの18インチから新型ヴェルファイアのZプレミア(中間)グレードでは19インチに変更されます。

    このような特徴から、新型ヴェルファイアの価格も高くなっています。

    2.5Lハイブリッド搭載車同士で比較すると、新型アルファード Zグレードは620万円で、新型ヴェルファイア Zプレミアグレードは70万円高い690万円となっています。

    新型アルファードの推奨ユーザーやベストグレード

    新型アルファードの推奨ユーザー

    新型アルファードは、豪華さと快適な乗り心地を重視するユーザーに適しています。特に高速道路を利用した長距離の移動に最適です。

    買い得グレード:ハイブリッドZ(620万円/2WD)

    新型アルファード Zグレードの場合、ハイブリッドの価格はノーマルエンジンよりも80万円高いですが、4万4000円相当の100V・1500W電源コンセントも装着されて購入時に納める税額も19万4000円安いです。これらを差し引くと、実質価格差は約56万円に縮まります。

    さらにレギュラーガソリン価格を1L当たり160円で計算し、ハイブリッドで9〜10万km走行した場合、ハイブリッドの燃費の良さによって56万円の実質価格差を燃料代の節約によって取り戻せます。

    ハイブリッドは燃費がよいだけではなく動力性能に余裕があり、加速も滑らかでノイズも小さいための乗り心地が良い点も魅力です。

    したがって最も買い得なベストグレードは、新型アルファード ハイブリッドZグレード(620万円)です。

    トヨタ/アルファード
    トヨタ アルファードカタログを見る
    新車価格:
    540万円872万円
    中古価格:
    34万円2,215.6万円

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    渡辺 陽一郎
    筆者渡辺 陽一郎

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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    監修者MOTA編集部

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