トヨタ86 カスタマイズ大作戦 その7 with TOM'S(1/3)

いよいよカスタマイズ大作戦も大団円……、いえいえまだまだ進化は続きます！！

オートックワン編集部にやってきたトヨタ86を、あのTOM’Sさんとコラボしてめっちゃカッコよくチューンアップしてしまおうという好評連載・『トヨタ86カスタマイズ大作戦』☆

早くも7回目を迎え、見た目・ナカミともに大幅な進化を遂げつつあります。もはやその変化はマイナーチェンジ以上。普段このクルマをアシに使うY編集長の満足度たるや、取材のたびにヤニ下がって行くシタリ顔を見れば一目瞭然です（あ、ごめんY編集長）。

インチアップを図り、補強を入れ、さらにスーパーチャージャーまで付けてしまった今、もはややり切った感漂い、「もうそろそろ大団円でエエんちゃうのん？」と思われる読者諸兄もいらっしゃるかもしれません。ところがどっこい、強欲な……もとい、研究熱心なY編集長及び当連載担当書記のワタクシ・今井優杏には、さらなる欲望がフツフツとわき上がって来てしまっていたのでした。

「もっとしなやかなアシが欲しい……」

熱心な当連載ファンの読者諸兄ならご存知だと思いますが、実は以前、すでに車高調整のためにトムスが販売するサスペンションに入れ替えている我らがオートックワン号。

しかし先述のとおりあの時とはもうクルマにもたらされる状況が違う。

より素晴らしい進化を求めるのは自然の摂理、当然の欲求ですから、この生まれ変わった86のパワーを、母の愛のごとく深～く受け入れてくれるサスペンションの登場を待ちわびていたのでした。

今回は、しなやかなアシ、ADVOXを装着

そこに朗報が！

なんとトムスさん、今度はあのF1仕込みの人気コイルダンパーキット、“ADVOX（アドヴォクス）”をリリースされたというではありませんか！！

ADVOXはクルマを知り尽くしたクルマ業界人にもファンの多い伝統ある本物のコイルダンパー。そしてその、スポーティーでありながらしなやかな減衰は、常に乗客を快適に運ぶ個人タクシーにも装着車が多いという逸品なのです。

このADVOXの開発を担当されたのは以前ボディ補強パーツの際にもご登場いただいた、トムスのシャシー関係全体の開発責任者でいらっしゃる西島光義氏。

以前にもご紹介しましたが、西島氏はトヨタ自動車にてテストドライバーとして永年車両開発を手掛け、“アシのネ申”と呼ばれるほどのすごい方。現在は自ら開発、試作～テストまでもを行い、妥協のない製品づくりをされているのです！

（ちなみに今回、ADVOX開発の心臓部“ダンパー室”にも潜入させていただきましたが、なんと西島氏は、実際の走行により近い1G状態でテスト出来るようダンパーテスターまでもを独自に改良し、製作されていました……神に妥協なし！）