トヨタ 86オーナーが語る!「中古86」の魅力【購入~インプレッション編】(4/5)

トヨタ 86オーナーが語る!「中古86」の魅力【購入~インプレッション編】
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C型86の足回りは「あと一歩」

これまで86の良い点ばかりを述べてきたのですが、愛車ですから「不満」も当然あります。

大きくは2つあり、1つ目は悪いというほどではないのですが「乗り心地」≒「ショックアブソーバーの動き」についてです。

86は改良を重ねる度、ショックアブソーバーに加えてボルトの変更なども含めボディ剛性が向上していて、乗り心地も良くなっています。

筆者の「C型」では、路面の小さな凹凸を通過した際には「足がよく動いていて、乗り心地も良い」と思わせてくれることもあります。しかし、路面の大きな凹凸などを通過するとリアが落ち着かないケースもあって「あと一歩」と感じることがあるのは残念というか、悪い部分が少ないだけに余計に勿体なく感じてしまいます。

温まるまでの2速の入りがやや渋め

トヨタ 86 マニュアルトランスミッション

2つ目は「トランスミッション」関連についてです。

86のMTは、シフトレバーは短くはないけれどシフトフィールは適度に節度があって良好、ギアの入りもほぼ問題なし、クラッチフィールももう少し剛性感があればというか重めでもいいけどOK、クラッチの繋がるポイントが今より少し奥の方が好みではあるけど、といったところで全体的には良いです。

ただ、私の場合は納車されたのが冬場だったため比較的早く感じたようなのですが、普通に乗っているとかなり時間が経つまで2速の入りが悪いことが多いのです(暖まってしまえば2速もよく入ります。私は2速が古風なダブルクラッチを使っても入らない時には、2速は飛ばして1速から3速にいれることもあります)。

これについては、ギアオイルを替えて症状がよくなればと思っています。

260km/hスケールのスピードメーターの「見づらさ」

トヨタ 86 メーター

3つ目は、筆者の86はGTなので直接的には関係ないのですが「スピードメーター」について。というのも、GT系はスピードメーターが左側の針タイプに加えてタコメーターの中にもデジタルメーターのスピードメーターがあるのです。

問題は無いものの、GとRCはデジタルメーターがない上に針のスピードメーターは260km/hスケールとなるため目盛りが非常に見にくく、「このスピードメーターでは、GとRCのユーザーは使いにくいのではないのだろうか」と感じます。これについては、全グレードにデジタルメーターが付くスバル BRZの方が優れています。

もっと言えば、針のスピードメーターは全グレード無しにして、その代わりにスピードメーターはデジタルにし、スピードメーターをなくすことで空いた左側のスペースに数値も入った「使える」油温計、油圧計でも入れて欲しかったところでしょうか。もし、そういった変更が今年と言われているビッグマイナーチェンジで実施されると、86オーナーとしてはちょっと悔しいのですが(笑)

86を100満点で採点をすると、今後いい方向になるようモディファイする楽しみやその効果の期待も含めて「86点」でしょうか(安易ですみません・・・)

もちろん86点という点数以上に、様々な意味で我慢を強いられること無く、いつでも乗っていて楽しいクルマに出会えたことに大満足しています。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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