奇抜な“ファルコンウィングドア”にはイーロン・マスクのある想いが込められていた!?テスラ「モデルX」 新型車解説(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
ハイエンドモデルでは最大542kmの航続距離を誇る
パワーユニットには幅広い顧客のニーズに対応するため、60kWh、75kWh、90kWh、100kWhという4種類のバッテリーサイズを揃えている。
ハイエンドモデルのモデルX「P100D」では、モーターのシステム出力が539ps、トルクが967Nm(モータートレンド誌のベンチマークで最大パワーモードを使用した際の期待値)にも達しており、0−100km/h加速タイムは実に3.1秒とスーパースポーツなみ。
推定航続距離は1回の充電で最大542km(NEDC 推定航続距離)と業界最高レベルの航続距離を誇り、最高時速は250km/hとなる。もちろん走行中に二酸化炭素を排気することはいっさいない。
SUV初の安全性試験、全カテゴリーでの5つ星評価獲得が期待される
テスラがもっとも力を入れているのは、常に“安全性”にほかならない。モデルXも、バッテリーはフロアに配置されているため重心は極めて低くなり、SUV特有の横転リスクが軽減される。また、エンジンが無いため内燃機関を搭載した一般的なSUVと比べて正面衝突時のエネルギーを吸収するクランプルゾーンが非常に長く設けることができている。
さらにアクティブ セーフティ機能を標準装備したモデルXは、SUV史上初となる安全性試験の全カテゴリーでの5つ星評価を獲得することが期待される。
なお、バッテリーとドライブユニットには8年間距離無制限の保証と、4年間もしくは8万kmまでの車両保証が付く。
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