スズキ 新型軽自動車 スペーシア(2013年・パレット後継モデル)新型車解説/渡辺陽一郎 -ワゴンRを超える低燃費29.0km/Lを達成!-(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
スペーシアがパレットに比べて90kg軽いといっても、今のワゴンRよりは60kg重い。
全高も95mm上まわるから空気抵抗も増える。それなのにスペーシアの燃費性能が勝るとなれば、身内のワゴンRの立場は一体どうなるのか!?従来の常識では考えられない展開だが、そこまで今の軽自動車の燃費競争は厳しいのだろう。
呑気なことは言ってられない。ムーヴもマイナーチェンジで29km/Lを達成しており、全力を出し切った開発を続けないとライバルメーカーに負けてしまう。見方を変えれば、今の低燃費技術は日進月歩ともいえる。現行ワゴンRの登場が2012年9月だから、わずか半年足らずの間に60kgの重量増加と95mmの全高アップを補えるほど低燃費技術が進化したわけだ。
背景には、軽自動車の共通化されたクルマ造りもあるだろう。エンジン、プラットフォーム、低燃費技術などを共通化する目的は開発と製造コストの低減だが、技術進歩の実績を即座に商品に反映させられる。
MRワゴンから始まった、スズキの新しい低燃費戦略
スズキが低燃費で新しい段階に入ったのは、2011年1月に発表されたMRワゴンだった。
R06A型エンジンを搭載し、プラットフォームを大幅に改善している。この後、2011年11月にアルトエコが同様の技術でJC08モード燃費を30.2km/Lに向上。2012年2月にはMRワゴンエコが27.2km/Lになり、同年9月にワゴンRが一新されて28.8km/L。2013年2月にはスペーシアが29km/Lという具合だ。ほぼ同時期にアルトエコは33km/Lになった。さまざまな車種を経由しながら、段階的に燃費性能を向上させている。
動力性能はノーマルエンジンの最高出力が52馬力(4,000回転)、最大トルクは6.4kg-m(4,000回転)。ターボは64馬力(6,000回転)/9.7kg-m(3,000回転)になる。この数値はワゴンRと同じで、CVTのギヤ比も共通化された。
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