【新旧比較】「スバル WRX STI」の新型と旧型を比較してみた/マリオ高野(1/4)
- 筆者: マリオ 高野
スバル WRX STIの新型と旧型を比較!
7年ぶりのフルモデルチェンジを実施したWRX STI。
先代モデルまでは「WRCで戦う」ことを前提とした設計で、2007年のデビュー当初はボディの慣性モーメントの小さな5ドアハッチバックのみとするなど、実戦での戦闘力の向上が強く意識されたが、スバルがWRCから撤退して以降は、WRXの存在意義が薄れてしまったのは間違いない。
WRCに出なくなったWRXは、モデルチェンジの必要性がないとする意見もあり、このままフェードアウトしてもおかしくない状況だった。
しかし、このことを重く見たスバルは逆に奮起。「今の時代に必要とされるWRXを世に問う」という高いハードルを設け、歴代モデルよりも志の高いクルマとして生まれ変わっている。
今回も、分かりやすい進化度数の基準として採点表を設定し、劇的な変化から、これまで「何となく変わったかも」程度だった違いまで、進化の度合いを徹底的に採点していく。
ボディスタイル&サイズ
新型WRXのボディは基本的にインプレッサG4の大幅進化版だが、外装パーツはウインドウやトランクフード、ワイパー以外はすべてWRX専用品としている。
ボディサイズは先代モデルに比べて全長は15mm、全高は5mm、ホイールベースは25mm拡大。全幅は1795mmで変わっていないが、新型のほうが先代よりもより低く、よりワイドに見えるのは、Aピラーの下端を約200mm前方へ移し、傾斜角度が小さくなったためだ。
Cd値では先代よりも約10%も改善されている。リアのオーバーフェンダーがドアハンドル部分から張り出していることも、四輪の踏ん張り感を強めている。ボンネットフードは伝統のアルミ製だが、ガスステーの採用によりボンネット開閉時の質感や整備性が向上。
また、ウインカーをヘッドランプユニット内ではなく、バンパー内部に設けたことで、初代WRXの面影が強くなり、初代WRXファンから歓迎されている。ヘッドランプはロービームがLED化され、トンネル進入時などでも瞬時に視界が確保されるので、HIDより便利だ。
進化度数:6点/10点(順当に進化した)
内装のデザイン&居住性
新型WRXの室内パッケージングはベース車のインプレッサG4と同じ。先代モデルと比べて乗員の肩まわりや肘まわりに余裕が感じられる。ショルダールームは20mm拡大された。ロングホイールベース化の恩恵により、後席の足元スペースも拡大している。
運転席からの視界の改善ぶりは特筆レベルで、フロントクォーターウインドウやドアマウント式のドアミラーにより、取り回しは大幅に良くなった。
内装デザインも基本的な造形はインプレッサG4の発展版だが、質感は相当高められており、先代モデルよりも車格がワンランク上がった印象を受ける。初代から続くWRXの伝統でもある、ホールド性と実用性のバランスが絶妙な掛け心地の良いフロントシートは、歴代WRXオーナーも満足の逸品。新型ではレカロ社製シートは用意されないが、追突された時の安全性が高められている。
後席もフロントと同様にメイン部分とサポート部分で硬さの異なるパッドを組み合わせて乗り心地とホールド性を改善。
WRX STI、WRX S4ともに「より使える上質な4ドアセダン」に進化した。
進化度数:8点/10点(大幅に進化した)
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