【試乗】スバル 新型 レヴォーグ[プロトタイプ] 試乗レポート/今井優杏(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正
スバルが掲げる『25年ぶりのフルモデルチェンジ』の意味とは
その前にちょっとおさらい。「スバル レヴォーグ」は完全に日本市場に向けて設計されたツアラー、すなわちステーションワゴンの単一モデルである。
『25年ぶりのフルモデルチェンジ』とうたわれているのはスバルを代表するモデル「レガシィ ツーリングワゴン」の後継を指す意が込められていて、事実上ラインアップから姿を消した、北米市場向けにボヨ~ンと巨大化してしまったレガシィ伝統のツーリングワゴンを、もう一度日本人の、日本の道路のために作り直そうというアツい気持ちを込めて制作された。
2種類あるエンジンは共に、水平対向直噴ターボである。スバル言うところの“DIT”(Direct Injection Turbo)。
おそらく大本命となる1.6リッターターボと、このボディサイズにはややオーバースペックに思えるほどトルキーな2.0リッターターボが用意された。
先代(4代目)レガシィとほぼ同等の「チョウドイイ」ボディサイズ
ボディサイズは4代目レガシィとほぼ同等。現行モデルの5代目を見慣れた目には驚くほど小柄に見える。
しかし室内空間は意外なほどゆったりと取られていて、ボディのダウンサイジングが居住空間に悪影響を与えていないことは運転席から後部座席を振り返ればすぐに納得出来た。
インテリアの骨格はインプレッサと共用されているが、メーター類などは独自の演出がなされているうえに、高級感も加えられている。
が、本気で正直に言ってしまえば、乙女心をくすぐるタイプではない。重厚すぎるし、メカメカしすぎのきらいもあって、乗せたうら若き女子が『きゃ、素敵☆』とは多分言わない。つまりとびきりあか抜けてるね!とは言い難いのだが、シンプルなだけに使い勝手はかなりいい。
やっぱり気になる!? ボンネットの「穴」
エクステリアも好き嫌いが分かれる部分。何と言ってもターボ車の証、「ボンネットの穴」だ。
ああ! こんなこと書いたらスバリストさんには袋叩きに遭いそうだが敢えて言う! スバリストの皆さんであればこの「穴」こそを愛おしく思うのだろうけど、やっぱ一般人から見ればちょっと前時代的に思えてしまう気がとってもしちゃう。
しかし、この穴は高い燃費性能を実現するのに、やっぱりどうしても不可欠なのだった。走行の際に入ってくる空気をエンジンのすぐ上に配置された穴からダイレクトにインタークーラーに送り込むことで、冷却効率を限界まで引き上げ、燃焼性能にも貢献させているのだという。開発の際、もちろん“見た目”を気にしてボンネットをクローズにすることも設計されたのだが、やはりフロントグリルからの吸気ではここまでの燃費を引き出せなかったというのだ。その燃費性能は1,6リッターで掲げた『1タンク1000km』というアジェンダで見事に証明されている。
もちろん燃費に貢献すると同時にアクセルを踏み込んだそのときから生まれる、キャハッ☆となるくらい反応のいい加速性能にだって効果的なのは言うまでもない。
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