DESIGNER'S ROOM vol.2 SUBARU LEGACY 磯村 晋(4/4)

  • 筆者: オートックワン 編集部
  • カメラマン:小平 寛 / 富士重工業株式会社
DESIGNER'S ROOM vol.2 SUBARU LEGACY 磯村 晋
磯村氏 イメージ スバル レガシィB4 走り 磯村氏 イメージ スバル レガシィ ツーリングワゴン サイド スバル レガシィB4 サイド スバル レガシィ アウトバック 3.6R サイドビュー 磯村氏 イメージ スバル レガシィツーリングワゴン スバル レガシィB4 スバル レガシィアウトバック 磯村氏 イメージ 画像ギャラリーはこちら

そもそも今回の新型レガシィのデザインを任せられたとき、どんなお気持ちでしたか?

スバル レガシィと磯村氏

磯村)実は5代目新型レガシィを開発するときに、プロジェクトゼネラルマネージャーの日月(たちもり)さんから、2つ課題を与えられました。

1つは20年目を迎えるレガシィとして、お客様の多様化する新しい価値観に応えるために、“大きく変化させよう”というものです。従来の記号や方法論に囚われずに、新しいことにチャレンジして行こうというのがまず一つ。

そして片一方では、“どこから見てもレガシィに見せろ”という課題を与えられたのです。 正直、えっ!?て感じでしたよ(笑)

“大きく変化させて、どこから見てもレガシィに見せろ”・・・難しいですね。

スバル レガシィアウトバック磯村氏 イメージ

磯村)でもこれにはちゃんとした深い理由があるのです。

レガシィオーナーの皆さんは、今お乗りになられているレガシィを大変気に入ってくださっています。

中には買い換える理由が見つからないとまで仰る方々も多くいるのです。でもそれって逆に“買い換える理由が見つかりにくい”ということにもなるのです。

実は今回の新型レガシィは、従来のレガシィのポテンシャルは保ちつつ、「懐を大きくしたクルマ」です。

車格やインテリアの質感、それにエンジンの排気量UPなど、まさに「豊かさ」、「上質」、「ゆとり」というものを取り入れたわけですから、間違いなく成長したレガシィになっています。

それは走りやデザインだけに限らず、商品としてそういうクルマに仕上がったのだと考えております。

お客様には新型レガシィは“懐が大きくなって豊かさを手に入れた車なんだよ”ということを、是非ご理解いただければと思いますね。

要はここがレガシィオーナーへ向けたメッセージでもあるのです。

なるほど、ではレガシィのデザインを一言で表現すると?

スバル レガシィB4 走り

磯村)そうですね、“人間の手垢みたいなものを感じるデザイン”だと、思っております。

それはじっくり職人さんが磨き上げた逸品と同じような感じで、やっぱり人間の手がしっかり入っているクルマというものは、趣きというものが出てきます。

ですからその辺も、先のエレガントという部分に繋がっているのではないかと思いますね。

・・・なんて、手前贔屓で申し訳ありません(笑)

では磯村さんご自身についてですが、どんなときにアイデアが浮かんだりしますか?

磯村氏 イメージ

磯村)そうですね、割と朝早く目が覚めたときなんかは、結構手が動いていましたね。

今はまとめる立場なので、元気な若手デザイナーにスケッチなどではお願いしてますけど(笑)

今回の新型レガシィのデザインに参加したのは若手デザイナーが多いんです。新しいレガシィの方向性を生み出すうえでも、ちょうどいいと思いまして。

彼らの活躍のお蔭で、いいデザインに仕上がったと思っています。

最後にカーデザイナーとして、デザイン学生へメッセージを。

磯村氏 イメージ

磯村)僕は最初、ただ漠然とデザイナーになりたいなと思っていたのです。しかも最初はバイクのデザイナーに憧れていましたね。

そして早くスキルを身に付けたいという一心で、学生の頃はトランスポーテーションのデザインを勉強して、そしてその後運よくカーデザイナーになれたのですが、大切なのは「何かを生み出したい」という気持ちだと思います。

大袈裟かもしれませんが、自分が産まれてきた意味、自分が存在する意味というものは、 「何かを生み出すこと」だと、思っています。

それには少なくとも、夢と独自の視点というものを常に大事にしておいてもらいたいですね。

それを踏まえた上で、ある瞬間に与えられたタイミングとチャンスを、どう使うかが問題になってくると思います。

ですから、皆さんはその瞬間までにスキルを蓄えておくことをオススメします。ここが一番重要だと思っています。

頑張って下さい。

編集部)1989年にデビューしたスバル レガシィ。

磯村氏が語るように、歴代、そこには常に機能性と、ドライバーズカーとしての美意識を尊重し融合させた「機能美」というデザインアイデンティティが深く根付いていた。

2009年、5代目新型レガシィは「豊さ」「上質」「ゆとり」を備え、また一歩、大きく成長したクルマへと進化を遂げた。

日本が世界に誇る究極のグランドツーリングカー、スバル レガシィ。

また新たなステージへと駆け上がった。

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筆者オートックワン 編集部
MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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