スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.5i B-SPORT EyeSight(E型)試乗レポート/マリオ高野(1/2)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:オートックワン編集部
上級グレード用の装備が付いてお買い得に!
地味ながら、レガシィは5月に新しく改良が加えられて「E型」へと移行しました。
「E型」とは、デビュー直後のA型から数えて5回目の改良が加えられたモデルという意味で、スバリスト的には「アプライドが新しくなった」という言い方をすることもあります。
A型とかB型とかいう呼び名は、おそらくスバル以外のメーカーでも社内コードとして使っているのでしょうが、一般ユーザーやディーラー関係者などの間でも普通に呼称として使うのはスバルならではの現象といえます。現行型レガシィのことをBM/BRなどと、いちいち型式のアルファベットで呼ぶことが多いのもスバリストならではの特徴ですね(笑)
一般的な国産車は2~3年ごとのマイナーチェンジで前期型/後期型と分けますが、スバルの場合は欧州車のように年次改良でけっこう大きな変更を実施するため、同じ型式のクルマでもA型、B型、C型などと区別して呼ぶほうがわかりやすいのです。
たとえばモデルライフが8年と長かった初代インプレッサではG型まで進み、初期のA型とはまったく別のクルマに変わったので、○型と付ける必要性は高いものがありました。
ただし、今回「E型」となったレガシィは、特筆するような大きな変更は施されておらず、表面的にはグレードラインナップの見直しが実施されただけとなっています。去年のD型でかなり大幅な変更が施され、その評価が高かったので、今年は全体的な精度の向上のみにとどまりました。
「E型」レガシィの目玉は特別仕様車の「2.5i B-SPORT」と「2.5i B-SPORT EyeSight」が正式なグレードへと昇格したことで、従来のエントリーグレードだった「2.5i」が大幅にグレードアップしたことになります。
具体的には、エントリーグレードにもHIDヘッドライトやスポーティなフロントグリル、マルチインフォメーションディスプレイや左右独立温度調整機能付きのフルオートエアコンなどの上級グレード用の装備が付いてお買い得になり、EyeSight装着車が従来よりも安く買えるようになったのは朗報であります。
“名ばかりのスポーツ”ではなく、ホットな走りにも対応
今回は、新しくなった「E型」を代表して「2.5i B-SPORT EyeSight Gパッケージ」に試乗しました。
「B-SPORT」についておさらいすると、先代モデルから設定されたお買い得バージョンで、名前からして硬派なスポーツモデルを想像されがちですが、ターボグレードのようにサスペンションを引き締めていたり、パワフルなエンジンを積んでいるワケではありません。基本は従来のエントリーグレード「2.5i」のままなので、GT系の乗り味を期待すると拍子抜けします。
しかし、だからといって“名ばかりのスポーツ”なのかといえばそうではありません。高速ダイナミクスも峠道での身のこなしも十分にスポーティで、ホットな走りにもしっかり応えてくれます。
たしかにGT系と乗り比べてしまうと頼りなく難じる部分もありますが、動力性能やシャシーの限界が高すぎない分、“クルマの性能を引き出せている感”はGT系よりも強く得られ、結果としてイイ汗がかけるものとなっているのです。
これは、レガシィ以外のスバル車すべて(歴代モデルも含めて)に当てはまることで、最廉価グレードでも決して走りには手抜きをしないスバルならではのグレード、およびネーミングであるといえるでしょう。
さらにいえば、スバルの乗用車は全車ともスポーティ(OEMを除く)であり、スポーツ性を軽視したモデルは存在しないと言っても過言ではないので、とりたてて硬派な仕様としないまでも「SPORT」の名を与えることができるというワケです。
そんな「2.5i B-SPORT EyeSight Gパッケージ」は、どんな領域でもすこぶる快適かつスムーズであり、荷重移動がしやすく曲がりが楽しいクルマでありました。
現行型レガシィは、デビュー当初はリアサスのバタつき感が気になったものでしたが、それは年々改良され、去年のD型ではおおむね気にならなくなりました。今回の「E型」ではさらに落ち着きが増した印象で、現行型レガシィはいよいよ「完熟!」と呼べる領域に達したといえるでしょう。
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