スバル アウトバック 試乗レポート/藤島知子&岡本幸一郎(1/2)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
胸がスカッとするほどの「S#」の加速感と、フットワークの軽さに驚く/藤島知子
レガシィシリーズのなかで、最もクロカン的な存在となるのがレガシィアウトバック。鍛え抜かれたオフロード性能、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDをはじめとするスバル独自のバランスに優れたクルマづくりは、もはや日本の事情のみならず、世界基準でみても快適性と運動性能を高次元で両立させた存在といえるでしょう。
先代と比較してボディのボリューム感が増したものの、レガシィらしい走りの愉しさは薄れることを知りません。
「最新のレガシィが最良のレガシィ」という言葉を耳にするように、走りの性能が磨き上げられただけでなく、ロングドライブの快適性と環境適応という新たなメリットをもたらしています。
今回のアウトバックの最大の目玉といえば、国内のスバル車のラインナップとしては最大の排気量を誇る水平対向6気筒3.6Lエンジン。ボディの全高が高いうえに大排気量のエンジンを搭載していると聞くと、どこか力任せなクルマをイメージしてしまいますが、実際にハンドルを握ると、決して退屈なクルマで終わらせないのがスバルらしいところ。
6気筒エンジンは、出足からきめ細やかな吹け上がりをみせ、厚みのあるトルクとともに4輪にバランス良くパワーを伝達しながら、クルマ全体を前に押し出していくイメージ。
振動や耳障りな音が車内に入ってくることはほとんどなく、もはやプレミアムカーレベルのクオリティに到達しています。SIドライブのセレクターを「S#」に合わせると、パワーのピークに向けて鋭い加速をみせ、持てる潜在能力がパッと目覚めたかのように、アッという間に制限速度に到達してしまいます。
高速域の伸びについては、胸がスカッとするほどの加速感を満喫できますが、フラットな乗り心地が安定感をもたらして、ロングツーリングを快適に過ごすことができます。
クルマの中でうたた寝する赤ちゃんから、刺激的なドライブを満喫したい走り好きまで、幅広いニーズに応えてくれることでしょう。
また、一歩ワインディングに差し掛かると、まるでひと回り小さいクルマをドライブしているかのようなフットワークの軽さに驚かされます。
特筆すべきは、操縦安定性の高さと操作に対して気持ちよく反応してみせる姿勢変化の滑らかさ。タイトなコーナーを流す場面では、ドイツ車のように硬さはないものの、適度に柔軟性を保ちながらドライバーの意思に沿うようにクルマの向きが変わっていく感覚が楽しめます。
これは、新構造のエンジンマウントやブッシュの大型化、リアタイヤの路面追従性など、細かなこだわりの賜物といえそうです。
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