【新旧比較】スバル 新型インプレッサのデザイン・燃費性能・走行性能等を旧型と徹底比較(3/3)

【新旧比較】スバル 新型インプレッサのデザイン・燃費性能・走行性能等を旧型と徹底比較
(左)スバル 新型 インプレッサG4(4ドアセダン/プロトタイプ)/(右)スバル 新型 インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック/プロトタイプ) (左)スバル 新型 インプレッサG4(4ドアセダン/プロトタイプ)/(右)スバル 新型 インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック/プロトタイプ) スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i-S EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:クオーツブルー・パール] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i-S EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:クオーツブルー・パール] スバル 新型 インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック/プロトタイプ) スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] 画像ギャラリーはこちら

燃費性能&エコカー減税比較

スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i-S EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:クオーツブルー・パール]

1.6Lエンジン搭載車のJC08モード燃費は、先代型のAWD・1.6i-Lアイサイトが15.8km/Lで、新型は17km/L。

2.0L車は先代型のAWD・2.0iアイサイトが16.2km/L、新型のAWD・2.0i-Lアイサイトが16.8km/Lになる。新型のAWD・2.0i-Sアイサイトは15.8km/Lだ。

先代型では2.0Lの燃費性能が1.6Lを上まわることもあって進化度が分かりにくいが、新型インプレッサの燃費性能は機能や装備を充実させた上で先代型よりも4~5%向上した。

エコカー減税は先代型は1.6L車が対象外だったが、新型では1.6Lと2.0Lの2.0i-Lアイサイトであれば自動車取得税が20%、自動車重量税が25%減税される。2.0i-Sアイサイトは対象外だ。

進化度数:3点/10点(比べてようやく気付くレベル)

グレード構成&価格比較

(左)スバル 新型 インプレッサG4(4ドアセダン/プロトタイプ)/(右)スバル 新型 インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック/プロトタイプ)

新型インプレッサのグレード構成は分かりやすい。スポーツ、G4ともに1.6i-Lアイサイト(2WD:192万2400円/AWD:213万8400円)、2.0i-Lアイサイト(216万円/237万6000円)、2.0i-Sアイサイト(237万6000円/259万2000円)の3種類で、それぞれに2WDとAWDを設定した。全車がアイサイトバージョン3と充実したエアバッグを標準装着する。

先代型と価格を比べると2.0i-Sアイサイトで17万円ほど値上げされたが、新型はサイド/カーテン/ニーエアバッグや歩行者保護エアバッグ、キーレスアクセス&プッシュスタートなどが標準装着された。そこを踏まえると、新型インプレッサの価格は据え置きかむしろ値下げされている。

進化度数:5点/10点(順当に進化した)

旧型と比べて分かった新型の総合評価

スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i-S EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:クオーツブルー・パール]

新型になっても外観デザインの印象はあまり変わらないが、後席を中心にした居住性、走行安定性、乗り心地、さらに安全装備などをバランス良く進化させた。唯一後方の視界だけは先代型に比べて悪化したが、進化度数は大きな部類に入る。

特に走行安定性と安全装備の進化は事故防止に役立つ。万一に備えて歩行者保護エアバッグを全車に標準装着したことも注目される。

気になるのはむしろ売り方だ。前述のように9月1日から価格を明らかにして受注を開始して、TVのCMも9月下旬から放映されているので、ユーザーから見れば発売されているのと同じ状態になる。

スバル インプレッサ G4 2.0i アイサイト(先代モデル)

メーカーは早めに受注を開始すると、売れ筋の動向が分かって生産の準備をしやすい。生産開始と合わせて即座に納車を開始できるメリットもある。

そのために受注の前倒しはメーカーにとって都合が良く、今では各社とも実施しているが、ユーザーは困る。実車を見ないで契約する必要があり、仮に試乗を済ませてから購入すれば納期が長引く。

特にスバルは新型インプレッサを含めて走りの良さに重点を置いたクルマ造りを行う。試乗して納得した上で契約すると、納期が遅延する売り方はスバルらしくない。

実際に新型インプレッサの納期はすでに遅延しており、2016年10月上旬時点の契約で、5ドアハッチバックのスポーツを納車できるのは2017年1月中旬だ。セダンのG4は2月上旬になるという。

スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド]

そこまで待つなら、10月下旬頃に配車される試乗車を試した上で、納得して買うのが良いと思う。そうすれば17インチタイヤを履いた2.0i-Lアイサイトと、18インチの2.0i-Sアイサイトの違いも確認できる。

目下のところ、売り方と納期の短縮が新型インプレッサの解決すべき課題だろう。

進化度数:7点/10点(大幅に進化した) 

スバル 新型インプレッサ 進化度数総合結果

ボディスタイル/サイズ/視界/取りまわし性比較:1点

内装のデザイン/質感/操作性/視認性比較 :5点

前後席の居住性比較 :6点

動力性能比較 :3点

走行安定性比較 :8点

乗り心地とノイズ比較 :6点

安全&快適装備比較 :8点

燃費性能&エコカー減税比較 :3点

グレード構成&価格比較 :5点

旧型と比べて分かった新型の総合評価 :7点

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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