スバル インプレッサ シリーズ[2015年マイナーチェンジモデル] 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
少数精鋭の技術者集団がこだわり抜いて造るクルマ「SUBARU」
クルマは高度な技術が集約された価格の高い工業製品だから、開発や生産のスケジュールは厳密に管理されている。簡単には変更できない。
そこはスバルも同じだが、ほかのメーカーに比べると自由度が大きいようだ。「開発は納得できるまで、時間を費やして行う。その一方で優れた技術を実用化できたら、フルモデルチェンジやマイナーチェンジを待たず、なるべく早く既存の商品に反映させる」と語るスバルのエンジニアは多い。ひとことでいえば、技術指向の強いメーカーだ。
背景には、商品の数が多くないこともあるだろう。水平対向エンジンと4WDの組み合わせを持つ車種は、プラットフォームも基本部分は共通化されている。そのために密度の濃い解析が行えて、1つの車種を進化させれば、同じノウハウをほかの車種にも波及させやすい。
要は少数精鋭の考え方だ。プラットフォームやメカニズムの数を絞ることで、開発力と開発コストを集中させ、商品の価格も割安にしている。
スバルならではの魅力が割安で手に入るモデル「インプレッサ」
アイサイトの価格も、大半のグレードが10万8000円と安い。しかも「レヴォーグ」の場合、1.6GTと1.6GTアイサイトを比べると、後者はスピーカーが2つ増えてUSB電源も加わる。それなのに価格差は10万8000円だから、実質8~9万円でアイサイトを装着した。
スバル車の中でも、特に割安に思えるのが「インプレッサ」シリーズだ。5ドアハッチバックの「インプレッサスポーツ」、セダンの「インプレッサG4」、スポーツをベースに外観をSUV風に変更した「XV」(正式名称は「インプレッサXV」)を用意する。
この3タイプが2014年11月25日にマイナーチェンジを受けた(「XVハイブリッド」は除く)。変更日にスバル インプレッサ マイナーチェンジ 新型車解説、スバル XV マイナーチェンジ 新型車解説を掲載したが、改めて試乗して、その価値を判断したい。
2015年2月のマイナーチェンジで変更されたことあれこれ
まずは変更点だが、3タイプとも2リッターエンジンの燃費性能を向上させた。2WDが17.6km/L、AWD(4WD)が16.2km/Lになる(XVはAWDのみを設定)。
2リッターモデルには、エンジンやCVT(無段自動変速AT)の特性をインテリジェントモードとスポーツモードに変化させる「SIドライブ」も採用した。
ボディと足まわりの変更も重要。ボディの骨格部分を補強して、ショックアブソーバーやコイルスプリングの設定も見直した。これに伴い、ステアリングのギヤ比が少しハイギヤードにクイック化されている。インプレッサは16:1から14.5:1に、XVは15.5:1から14:1と変わった。
装備ではEyeSight(アイサイト)がバージョン3に進化。カメラ映像のカラー化によって先行車のブレーキランプを認識するなど、安全性能を向上させた。ただしXVハイブリッドは今回の変更から漏れており、今でもバージョン2だ。
[XV・スポーツ・G4、インプレッサ各シリーズの試乗レポートは・・・次ページへ続く]
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