4代目は「スポーツ」と「G4」の2タイプ
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:茂呂幸正
乗降性や取り回し性能などが向上
新型 スバル インプレッサのボディサイズは基本的に従来のモデルと変わらず、ホイールベースだけが25mm延長された。ホイールベースの延長は最小回転半径に影響を与える要素だが、新型インプレッサはハンドルの切れ角を工夫することなどによって最小回転半径を5.5mから5.3mへと小さくし、使い勝手を向上させている。
ほかにもフロントに三角窓を設定することで斜め前方視界を良くしたり、その三角窓をドア側に設けることで開口部を大きくして乗降性を高めたり、後席への乗降性を高めるなど、乗り降りがしやすくて運転のしやすいクルマに仕上げたのもポイントだ。
インテリアの造形は比較的オーソドックスなものだが、乗員が手を触れる場所には柔らかい素材を採用して心地良い触感を実現した。ほかにも優れた視界やマルチファンクションディスプレーなどが運転のしやすさにつながっている。
新世代「SUBARU BOXER」エンジンを搭載
搭載エンジンは水平対向4気筒の1.6リッターと2.0リッターで、ともに自然吸気DOHC仕様のみの設定。従来は1.5リッターと2.0リッターで、2.0リッターにはターボ仕様もあったが、今回は取り敢えず2機種に絞られた。いずれも新世代の水平対向エンジン「SUBARU BOXER(スバル・ボクサー)」だ。
動力性能は1.6リッター車が85kW/148N・mの実力で、2.0リッター車は110kW/196N・mの実力。同排気量のエンジンと比べてまずまず平均レベルの実力である。これに改良されたリニアトロニックのCVTやアイドリングストップ機構を組み合わせることで、1.6リッター車の最も良い仕様で20.0km/L、2.0リッター車では18.2km/Lの燃費を実現している。
リニアトロニックCVTはすでにレガシィに搭載されているが、今回はインプレッサ用に軽量・コンパクト化を図るとともに、AWD用を基本に2WD車にも適合するものとした。ギア比は低速側をローギアード化して力強い発進加速を実現し、高速側はハイギアード度化して燃費の向上につなげている。また2.0リッター車にはパドルによる操作が可能なマニュアルモードを設定している。
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