2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー決定! ~ジャーナリストたちは今年の1台をどう評価したのか~(1/2)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:CAR OF THE YEAR JAPAN/オートックワン編集部
スバル インプレッサが大賞受賞
2016年12月9日、 “2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー”が発表された。モータージャーナリストや文化人など、全59名の選考委員が選ぶ今年最も優秀な1台には、スバル インプレッサスポーツ/インプレッサG4が、そしてインポート・カー・オブ・ザ・イヤーにはアウディ A4シリーズがそれぞれ選ばれた。詳細は既にニュース記事でも紹介しているので、こちらも併せて参照して欲しい。
上位5台は以下の通り。
1位:スバル インプレッサスポーツ/G4 420点/2位:トヨタ プリウス 371点/3位:アウディ A4シリーズ(Sedan/Avant/allroad quattro) 149点/4位:ボルボ XC90 145点/5位:メルセデス・ベンツ Eクラス 114点
アウディとボルボが僅差の接戦となったことは、今年の特筆すべきポイントだろう。さて、オートックワンでも執筆するモータージャーナリストの皆さんは、今回どのような配点をしたのだろうか。会場で直撃してみた。
ご存知ですか、日本カー・オブ・ザ・イヤーの配点方法
その前にまず、日本カー・オブ・ザ・イヤーの配点についておさらいしておこう。
選考は2段階で行われる。まず選考委員が、ノミネート車(今年は全35台)の中から10台を投票する一次選考で、上位10台の“10 BEST CAR”を選出。この10台の中から二次選考(最終選考)を実施する。
二次選考では選考委員が25点の持ち点を10台中5台に配点。かつ、最も高い評価のクルマには必ず10点を入れるというルールのもとで投票がされる。投票は記名式で、配点を含め結果は公開される。
そして、最高得点を獲得したクルマが“日本カー・オブ・ザ・イヤー”(大賞)となる。大賞が日本車の場合、輸入車の最高得点獲得車が“インポート・カー・オブ・ザ・イヤー”となる。このほか一次選考の全ノミネート車の中から部門賞も選出する。
モータージャーナリストたちは今年の1台をどう評価したのか
それでは投票を行った選考委員の皆さんに、今年はどのクルマへ10点を投じたか会場で直接聞いてみた。オートックワンの試乗レポートなどでもお馴染みの方々だ。なお話を伺った皆さんの配点表はフォトギャラリーにて紹介しているので、詳しくは画像をクリックして欲しい。
まずは河口まなぶさん。10点を入れたのはスバル インプレッサ。評価理由は「ノミネートの10台中最も安いクルマなのに、安全支援装備を全車標準で搭載しているところが際立っているから」と明確だ。
山本シンヤさんもインプレッサに10点を投じた。「スバルで一番のベーシックモデルながら、上級モデルを超えても構わないという意気込みでプラットフォームを一新し、新時代のスバルのためには妥協しないという姿勢を貫いたことが高ポイントだった」と語る。
同様にボルボも小規模なメーカーながら、社運をかけて新プラットフォームや新エンジンを独自開発。全てを刷新したという点で、XC90も高く評価した。
もしプリウスPHVが間に合っていたら
国沢光宏さんは「今年上位に入ったクルマは、トヨタもスバルもアウディもボルボも、みな新開発のプラットフォームを使い、新世代になった。ただどこも決定打には欠けた感はある。もちろんこれからそのプラットフォームを用いた第二弾などが続々出てくるんだろうけど、まずはジャブの応酬といった感じ」と一定の評価。その中でもスバルのコンセプトが抜きん出ていたとし、スバルに10点を投じた。
特に歩行者エアバッグや自動ブレーキの標準化は大きなアドバンテージであり、しかもベースモデルで200万円以下の設定で販売したのだから、カー・オブ・ザ・イヤーはとるべくしてとった賞だと高く評価する。
「プリウスも一定の評価を与えるが、インプレッサの良さにはかなわなかった」としながらも、プリウスに追加予定のPHV(プラグインハイブリッド)モデル発売がノミネートに間に合っていたら、また評価は変わったかもしれない、と含みを残す。
熱い“心意気”に票を投じる
岡本幸一郎さんもインプレッサに10点を投じたひとり。「プリウスとインプレッサ、どちらも全面改良、どちらもひとつの節目で、ホントに迷った」と正直に話す。そんな中でも、インプレッサは、スバルの会社規模でここまで決意を新たにクルマを造ってきたという“心意気”に対し、大きなインパクトを感じたという。また実際のクルマに乗ってみても、その強い想いが仕上がりにそのまま表れていたという。
他に印象に残った1台は、との問いに、岡本さんはアバルト124スパイダーを推す。
マツダ ロードスター(昨年の日本カー・オブ・ザ・イヤーカーだ)の基本骨格などを用いながらも、独自のセッティング、独自のデザインを施し、マツダで生産するという手法に「こういうやり方、ありだな」と新しさを感じたとし、さらに観ても乗っても楽しいクルマだったとも加える。
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