現オーナーに乗り換えを決意させた、スバル 新型 ”BRZ GT”の特別な乗り味[公道試乗レポート](2/3)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:小林岳夫・和田清志
走り出しの第一印象は、必ずしも良好ではなかったが・・・
で、実際に公道を走らせてみてどうだったのか!?
>>スバル 新型 BRZ ”GT”(2016年マイチェン時追加グレード) フォトギャラリー
自分が買ったクルマだけに、大きな期待とともに走り出す・・・あれ? ちょっと乗り心地が硬いかも? と率直に感じた。やはり卸されたばかりの新車で、アタリもついていないからか?
そう思いつつ走り続ける。試乗会場は富士山の麓、富士吉田市周辺で、試乗コースは古くヒビ割れの多い路面も多い。先に記した通り、少し硬めのアシであるからか、路面のひび割れ等を拾って振動が出やすい。ビリビリとした振動が入ってくる。
うむむむ・・・これは。
荒れた路面で感じられる振動こそSより大きいものの、収束は速く無駄な動きはない
当然、評価は高くはない。が、しかし。硬めであって振動がするのだが、振動自体の収束は早いのだ。しかも速度が高まるほどにフラットな乗り味になっていき、なるほど先日富士で感じた印象との辻褄があっていく。
以前の試乗でも“しっかり感”が強いと記しており、段差等の乗り越えでもSより多少突き上げが強く感じる・・・とも記している。なるほど富士スピードウェイの構内路は路面が良かったため、そこまでの差として感じられなかったのだろう。
試しに同時に用意された新型BRZ Sに乗って同じ道を走ってみる・・・と、皆さんの想像の通り、Sの方がマイルドで振動も少ない! デイリーユースにはこちらの方が良い! と思ったのだが、それだけに終わらないところに、さすが自動車メーカーの味付けの差やグレードの差に唸らされることになる。
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