THE NEXTALK ~次の世界へ~ モータースポーツジャーナリスト 高橋二朗 インタビュー(4/5)

THE NEXTALK ~次の世界へ~ モータースポーツジャーナリスト 高橋二朗 インタビュー
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ライバルは、ディズニーランド

レース界の現状は、どうなっているのか?。観客動員数は減少傾向にあると言われる。

THE NEXTALK モータースポーツジャーナリスト 高橋二朗 インタビュー

【高橋二朗】30年近く関わってきたなかでも、今は良い状況にあると思っていますよ。マシン性能は高度になり、レース内容は面白く、それでいて安全性は非常に高まっている。

また、レーシングドライバーの育成に自動車メーカーも積極的で、関係者の努力が実っていると思います。小林可夢偉(現役F1ドライバー)とか。他の国と比べても、日本人って、そういうことをきちっとやる国民でしょう?しかし一方で、見る側の嗜好が多様化して、昔は1レースで10万人の観客が集まるとか、サーキットも年に何回かのレースで食えたみたいなことがあったけれど、今は携帯電話に数万円もかかって観戦チケットを買うお金が捻出できないとか…それにサーキットって、遠くにあるから、エンターテイメント性を高めて、観るモータースポーツをもっと開発していかないといけないだろうね。

ライバルは、ディズニーランドだと。ディズニーランドって、入場したとたんに「おとぎの国」っていう雰囲気になって、あのメロディーがずっと頭の中を巡っている。帰りの電車やクルマの中でもまだ、あのメロディーが鳴っているっていう感じでしょう?。

シルクドソレイユも何度か観に行って、やっていることはサーカスなんだけど、ストーリー仕立てで音楽があって、会場に居るとその1~2時間がずっと楽しい。

レースも、いまでは走行の合間にグランドスタンドの裏で色々なイベントをやっていて、お客さんはそれを楽しんでくれているようだけど、もっともっと、サーキットのゲートをくぐったとたんに、レースのエンターテイメントに高揚させられるような何かができないか。僕の大好きな音楽とコラボレーションさせたり…

人を魅了する何か――たとえばフランスのル・マン24時間レースや、米国のインディ500の会場に足を踏み入れると、鳥肌が立つような何かを感じられるのを、筆者も経験している。それらのレースは、永い伝統を持ち、年に一度のお祭りという位置づけでもあり、世界的にも特別な存在かも知れないが…そこにわざとらしい演出がある訳ではないにもかかわらず、足を踏み入れた途端に気持ちを高揚させる空気がある。

実はその空気が、欧米で開催される他のレースにもある。あるいはアジアで開かれる、マカオグランプリにもその空気がある。

【高橋二朗】いまのレース関係者はそこをよく理解して頑張っているし、出場している若いドライバーや、レーシングチームの人たちもよく理解していると思う。 来場されているお客さんも、以前の兄ちゃん姉ちゃんという若者だけでなく、日本でも家族連れが増えていますよ。

だけど、さらにもっと、サーキット全体が一日中楽しめる場所で、そのクライマックスとしてレースで盛り上がれたらいい。それを、是非やって欲しい。

筆者はよく他のスポーツを観戦しに行く。たとえばJリーグでは、試合後のスタンド出口にスタッフがごみ袋を持って立ち、観客各自のごみの回収をしている。観客自身が球場にごみを残さずに帰る、たったそれだけのことが、この球場、このチームは、僕らの大切なモノという思いにさせる。プロ野球でも、イニングのわずかな合間に、観客全員でジャンケンをして粗品をプレゼントするとか、両チームにホームランが出るとハンバーガーが無料になるチケットを配るとか…観客と競技が一体感を持てる試行錯誤が続いている。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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