SUPER GT2011 富士スピードウェイ 開幕戦レポート(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:古閑章郎
また、富士スピードウェイのグランドスタンド裏では、チャリティイベントや被災地域の物産即売会なども開かれ、レースを走る全マシンのフロントウインドウ上には「がんばろう!日本」のスローガンが掲げられた。
SUPER GTを戦うマシンは、約500ps級のエンジンを積む「GT500クラス」と、約300ps級のエンジンを積む「GT300クラス」の2クラスに分かれている。
GT500クラスには、6台のレクサスSCを擁するトヨタ、4台のGT-Rを駆り3年ぶりの王座奪還に挑む日産、5台のHSV-010(次期NSXになるはずだったと目されるマシン)でディフェンディングチャンピオンを目指すホンダら自動車メーカーがワークス体制で参戦し、しのぎを削る。
今シーズンは、HSV-010勢の熟成度や、対するSC勢とGT-R勢が、いかなる走りを見せてくれるのか興味深い。
また、去年までGT300クラスで戦っていたチームのいくつかが、車種を変えてGT500クラスにステップアップしており、その戦いぶりにも注目だ。
一方のGT300クラスには、多くのプライベートチームがさまざまな車種で参戦している。
グループCカーのようなプロトタイプのマシンもちらほら見られれば、市販車ベースのマシンは、1周すると似たようなタイムながら、コーナリングは速いがストレートに劣るJAF規定のマシンと、ストレートが速いがコーナリングに劣るFIA規定の車両のマシンなど、特性の違うマシンがひとつの枠の中に混在し、白熱のバトルを展開するところが面白い。
また、今シーズンは、フェラーリ458、BMW Z4などのニューマシンが参戦するほか、コルベットが復活するなど、車種の多彩さも見どころだ。
さらに、ブリヂストン、ダンロップ、ミシュラン、横浜ゴム、ハンコックといったタイヤメーカーのバトルも実はとても熾烈なのだ。
予選では、まず全マシンが走行してタイムを計測、そのうち両クラスそれぞれの上位10台が「スーパーラップ」に進出する。スーパーラップではその10台が渾身のタイムアタックを行ない、速い順に上位10台のグリッドが決まる。
今回の予選では、GT500クラスに初参戦の「#46 S Road MOLA GT-R」がロニー・クインタレッリ選手のドライブでコースレコードとなる1分32秒481のトップタイムを記録。
GT300クラスでは、「#33 HANKOOK PORSCHE」の1分42秒920が最速となった。
イベントでは、水谷望愛ちゃんと柏木美里ちゃんも
グランドスタンド裏のイベント広場では、オフィシャルステージや各チームのブースにおいてさまざまな催しが行なわれた。
オートックワンのプライベートコレクションでもお馴染みの水谷望愛ちゃんが所属するエヴァンゲリオンレーシングチームは、今年は2台体制でレースに臨むことになり、レースクイーンの数も5人に増え、ひときわ高い注目を集めていた。
ダンロップブースでは、オートックワン「新型車、診察しちゃうぞ!」コーナーで女医を務める柏木美里ちゃんの姿も。また、毎年レベルが高いと評判の「ZENT sweeties」も人気の高さをうかがわせた。
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