エコカーの真相/ゼロスポーツ破産が物語る、コンバートEVへの不安とチャンス(2/3)
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- 筆者: 桃田 健史
「コンバートEV」という存在
筆者はゼロスポーツが過去に蓄積してきた技術力について、過大評価も過少評価もするつもりはない。
現実はひとつだけだ。それは、事業計画と技術が釣り合わず、事業破綻したということだ。
特に、課題は「電池」だった。
EVにとっての最大のネックである電池について、その詳細が不明瞭だったのだ。当初は、伊藤忠商事が実質的な経営に関わっている米国「エナデル」社製のリチウムイオン二次電池を搭載する予定だったが、その話が流れた。考えられるのは、価格が折り合わなかったことだ。
次に、「18650」を探した。
これは、直径18mm、高さ65mmの円筒形のリチウムイオン二次電池。
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