イカツい! あたたかい! かわいい! こんなにも違う軽トラのキャンピングカー3選【ジャパンキャンピングカーショー2021】
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:島村 栄二
キャンピングカーと聞くと、高価なイメージを抱く人もいるかもしれない。しかし軽キャンピングカーならその費用はグッと抑えることが出来る!
そんな訳で軽キャンパーはその気軽さや、扱いやすいサイズなどから根強い支持を集めている。近年はそのバリエーションも増え、様々な個性派モデルも登場するようになった。
今回はイカツい! あたたかい! かわいい! こんなにも違うのかと驚くこと必至の個性派軽キャンピングカー3選をお届けする!
これはもう“走るキャンプ場”! フリースタイルが楽しい「かるキャン NUGGET(ナゲット)」
キャンピングカーを「移動する家のようだ」と評することがあるが、これはさながら「走るキャンプ場」! 見るからに自由なスタイルで、夢が広がる「かるキャン NUGGET(ナゲット)」[コイズミ]をご紹介しよう。
軽トラックのスズキ キャリイ(旧モデル)をベースに架装したコンプリートカーのかるキャン NUGGETは、ちょっと変わり種のキャンピングカーだ。
扉付きの多彩な収納、シンク、さらにルーフテントを装備することで、好きな場所で自由にキャンプが楽しめる工夫が随所に盛り込まれている。キャンピングカーというと機能の全てを車内に収めた小部屋のイメージだが、かるキャン NUGGETはキャンプ場の炊事場がテントと共に移動してきたようだ。
レジャーだけでなく、災害支援のボランティアにも活躍
メーカーではこれを週末のレジャーだけでなく、災害支援のボランティア活動でも役立つと考えている。
他所からやってきたボランティアが被災者の生活を邪魔することなく、かるキャン NUGGETを用いることで自活した活動を行う手助けとなる、という発想だ。避難所の貴重な食材や資源を使わず、就寝、自炊はもちろんのこと、蓋付の収納庫に自らが出したゴミを入れて持ち帰ることも出来る。
アメリカンなイカツいマスクが格好良過ぎる!
アメリカンなフルサイズピックアップトラックを想わせるイカツいフロントマスクは「ベビトラ K-150」というオプションアイテム。リフトアップやオリジナルヘッドランプユニット等のカスタムと相まって、その迫力はもはや軽トラの域を超えている!
ベビトラ K-150は旧型のスズキ キャリイ(DA63T系)専用パーツで、キット価格は14万8000円となっている。
走るログハウス! 自分だけの隠れ家「クオッカ」
続いてはこちらの軽キャンピングカー。一見すると軽配送のパネルトラックだが、扉を開いてみると・・・
室内はまるでログハウス! ミシマダイハツのオリジナル軽キャンパー「クオッカ」だ。
ミシマダイハツは静岡県三島市を拠点としており、そこからも近い富士山周辺で育った地元産の「富士ひのき」を車内にふんだんに使用した。他社のキャンピングカーとは明らかに異なるインテリアのあたたかな雰囲気が好ましい。
「トランスフォーメーションボックス」と命名された4つの箱とテーブルは自在にアレンジ出来る。車外に出せば、屋外のリビングとしても使用可能だ。その分、アウトドアチェアやテーブルを持参しなくても済むから、積載スペースに限りがある軽キャンパーには嬉しいアイデアである。
そのネーミングは、オーストラリアに生息する“世界一幸せな動物”クオッカワラビーに由来。口角が上がっていて、いつも笑っているような顔をしているクオッカのように、ニコニコと幸せな気分で休日を過ごせそうな1台である。
トミカのミニカーにもなった人気モデル「テントむし」2021年モデルが登場
続いては、軽キャンピングカーブームのけん引役、老舗ブランドの「テントむし」[バンショップミカミ]をご紹介。
初代テントむしの登場は今から15年前の2006年。カラフルな塗分けや乗降ドアの丸い窓、そしてなによりかわいらしいネーミングで、デビューするとすぐに話題となった。
折しも団塊世代が一斉退職を迎えた頃とも重なり、余暇を過ごすアイテムとして軽キャンピングカーの一大ブームを巻き起こすきっかけとなったのだ。
その人気は世代を超え、当時のトミカ製ミニカーにラインナップされるほどメジャーな存在となった。
2021年モデルのテントむしは、ダイハツ ハイゼットトラックがベース。ギャレー(水回り)や冷蔵庫、サブバッテリー走行充電システム、1500Wのインバーターなどは標準装備される。
セカンドシートは写真の横向きタイプのほかに、FASPタイプ(前・後・ベッド展開可能なFASPシート搭載)の2種類から選べるほか、4ナンバー貨物登録で2人定員のトランスポーター仕様も選択出来るなど、ユーザーのニーズに寄り添った多彩な展開は老舗ならではだ。
もちろんオプションも豊富。展示車には100Wのソーラーパネル4枚をルーフに載せ、電源システムも強化されていた。
キャビン部のボディシェルにはアルミ複合断熱パネルを使用し、重量増も最小限に済ませている。
ひとことに「軽キャンピングカー」と言ってもこんなにいろんな世界がある!
今回はジャパンキャンピングカーショー2021会場で見かけた軽キャンピングカーを3台ご紹介した。
2006年登場のテントむしが巻き起こしたブームをきっかけに、10数年で一気に市場が拡がった軽キャンピングカー。近年はますますそのバリエーションも増えている。
まだまだご紹介しきれない軽キャンピングカーの世界は近日第2弾をご紹介予定だから、引き続き楽しみにしていて欲しい!
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二]
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