トヨタ スープラはこれぞスポーツカーという曲線美! 伝統の手法を用いたデザインを写真でチェック
- 筆者: MOTA編集部
2019年から販売が開始されたトヨタ 5代目スープラは、丸みを帯びたフォルムとロングノーズ・ショートデッキのスタイルが特徴的なトヨタ伝統のFRスポーツカーだ。また、BMWとの協業により開発されたことも大きな話題となった。今ではすっかり絶滅危惧種になってしまったカッコ良すぎるFRスポーツカー、5代目スープラを写真と共に見ていこう。
トヨタのスポーツカーの代名詞が復活
トヨタ スープラは1978年当時、北米向けに販売していたセリカの上級グレードトして誕生。(日本ではセリカXX)長いボンネットに直列6気筒エンジンを搭載し、ラグジュアリーなGTカー(グランドツーリングカー)だった。
1981年に登場する2代目からはよりスポーティな位置付けとなり、モデルとしては通算3代目にして日本でもスープラという名前で販売。2002年まで4代目に当たる80型スープラが生産を終えるまで、トヨタのフラッグシップスポーツカーとしてモータースポーツなどでも活躍した。
惜しまれつつもラインナップから姿を消すことになったスープラだが、約17年の時を経て2019年に「トヨタ GRスープラ」として復活。BMWとの共同開発によりファストバックスタイルのロングノーズ&ショートデッキ、そして直列6気筒エンジン+FR(後輪駆動)というスープラ伝統のパッケージングを実現した。
現行型となる5代目スープラは、トップグレード「RZ」に直列6気筒ツインスクロールターボエンジンを、中間グレード「SZ-R」とベーシックグレード「SZ」に直列4気筒ツインスクロールターボを搭載。80スープラのエッセンスを受け継いだ丸みを帯びたマッシブなスタイリングと、FRスポーツカーならではの押し出されるような走りは5代目でも健在だ。
ロングノーズ・ショートデッキの曲線美
長さのある直6エンジンを収める長いボンネットと、リアタイヤのすぐ前に座るような小ぶりなキャビン。5代目スープラのスタイリングは、いわゆるロングノーズ&ショートデッキと呼ばれるスポーツカーらしい姿をしている。
滑らかな曲面で形作られるフロントフェイスは、ヘッドライトを内側に寄せつつフロントフェンダーにボリュームを持たせ、ギュッと凝縮した塊感のあるデザイン。これは先代に当たる80型スープラやトヨタ 2000GTなどが採用するトヨタ伝統のデザイン手法だ。
車の運動性能に大きく影響するホイールベース(前後輪の距離)は、先代の80型スープラより80mm短縮され、トヨタ 86の2570mmより100mmも短い2470mm。そのため前後のタイヤが強調され、力強さと踏ん張り感のあるスタイルを作り上げている。
また、ダックテールのリアエンドと大きく盛り上がったリアフェンダーに対して、LEDテールライトをやや小ぶりにすることで、よりボリューミーに見えるリアエンドに。275/35ZR19(RZグレード)という極太偏平タイヤの存在感と相まって、どっしりとした安定感がある。
フラットでドライバーを包み込むインテリア
インテリアは水平基調のダッシュボードやベルトライン、インパネまわりにより良好な視界を確保。すっきりとした印象でありながら、スープラ専用のコネクティッドサービス「Toyota Supra Connect」に対応した8.8インチタッチディスプレイや、回転数や速度はもちろん、ナビの情報も表示できるTFT液晶メーターなどの先進的な装備も搭載される。
また運転席の膝まわりは、やや高さのあるセンターコンソールとインパネを繋ぐパネルにより安定した運転姿勢をサポート。コーナリング時にドライバーの体を足元から支える造形も、スープラがスポーツカーであると感じる部分と言える。
シートはサイドサポートが張り出し、体をしっかりと支えてくれるスポーツシートを採用。最上級グレードのRZには高級素材のアルカンターラ、中間グレードのSZ-Rには本革を使い、ベーシックグレードのSZはファブリック素材が使用される。
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