「デリカスターワゴン」に「スタリオン」、「GTO」まで! ジャッキー・チェンの映画に登場した懐かしの三菱車3選
- 筆者: MOTA編集部
はっと目を見張るような流麗なフォルムのスポーツカー。屈強なボディでどこにでも行けそうなSUV。それともオシャレで可愛らしいコンパクトなモデル。最新モデルから懐かしの名車まで。燃費や車格、維持費など現実問題は一旦置いておいて、誰しも1度は自分の憧れのクルマを思い描いたことでしょう。そしてそれを自慢したいなんてことも…。
今回はそんな、今だからこそ乗りたいジャッキー・チェンの映画に登場したモデル3選をお届けします。あなたの好きなクルマは何ですか? 昔から憧れていた1台はありますか?
三菱 デリカスターワゴン(1979年-1986年)
1979年に登場したデリカの2代目モデル。車名は、ワゴンの一番星になるようにと願いが込められデリカスターワゴンと名付けられました。
ボディサイズは初代モデルから拡大。5ナンバー枠いっぱいまで広げられ、エンジンも1.6リッターへ排気量がアップしています。
1980年には新たに1.8リッターエンジンとハイルーフ/サンルーフ仕様車を追加し、翌年には最上級グレードにコラムATやパワーステアリング、反転式対座シート、マルチサウンドコンポなどを装着してレクリエーションビークル(RV)としての魅力を年々増していきました。
そして1982年10月には、小型キャブオーバー車としては日本初となる4WD車を追加。初代パジェロ譲りのハイ/ローレンジの切り替えができるトランスファーを採用したパートタイム方式で、フリーホイールハブやリアLSD、電動ウインチといった本格的な装備もオプションとして設定されていました。これが現在まで続くデリカの“SUVミニバン“のイメージのスタートとなっています。
そんな2代目デリカスターワゴンは、1985年に日本で公開された映画「スパルタンX」に登場する、『スパルタン号』のベースモデルとして使用され、ジャッキー・チェンと見事な共演を見せています。
三菱 スタリオン(1982年-1990年)
1982年に「ヘラクレスの愛馬、アリオンが今、星になって帰ってきた」のキャッチコピーでデビューした三菱の3ドアノッチバッククーペのスタリオン。
北米市場でのライバルはポルシェ 924 ターボで、当時の日本の自動車雑誌などでも比較されていました。ライバルのポルシェ 924 ターボとは、互角の戦いを繰り広げ、加速対決、高速巡航や直進安定性においては、もう少しでポルシェと肩を並べるほど数値を記録しています。
1984年には、国産市販車初の可変バルブ機構式3バルブエンジンにインタークーラーターボを組み合わせた「シリウスDASH3×2」搭載の「2000GSR-V」が登場しました。
そして、同年公開された映画「キャノンボール2」では、ジャッキー・チェンとリチャード・キールの愛車として登場。さらに、ジャッキー本人もプライベートでスタリオンを所有していたという逸話も残っています。
三菱 GTO(1990年-2001年)
1990年にデビューしたGTOは、低く構えたミッドシップスポーツカーのようなスタイリングと四輪駆動・四輪操舵のシステムを身につけ、前後重量配分45:55を実現。フロントには、V6 3000ccエンジンを搭載し、自然吸気エンジンとツインターボエンジンの2種類をラインナップし、ツインターボエンジンは当時の自主規制いっぱいの280馬力を発生していました。
日本車として初めて、4ポットアルミ製 異径対向ピストンブレーキキャリパー、ドイツのゲトラグ社製マニュアルトランスミッション、高張力鋼製ドライブシャフトを採用。また、ツインターボモデルには、アクティブエグゾーストシステムや可変リアスポイラー・アクティブエアロシステムも装着。先進的なデバイスを数多く搭載していることからも、当時の日本の景気の良さが感じられます。
2001年の生産終了までに大きな改良が4度も行われ、小規模の改良を含めると毎年のように何らかの進化が行われていました。また、各都道府県へパトカーとして配備され、現在でもイベントなどでお披露目されています。
そんなGTOは、1996年公開の香港のカーアクション映画「デッドヒート」にて、ジャッキー・チェンのマシンとして登場します。日本の仙台ハイランドでの撮影では、宿敵のマシンR32GT-Rと激しいカーアクションを行っています、その後は、今でも語り継がれる伝説的なクラッシュ・炎上という劇的な終りを迎えています。
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