【トミカ50周年】ミニカー化される車種と廃番になる車種、どのように決まる?(2/2)

超ロングセラーのトミカは何?

このような厳しい条件の中で、もっとも長い間、通常トミカとしてラインナップされ続けてきたトミカの車種はロンドンバスである。 発売は1977年というから、実に43年もの間、「新車」として販売されてきたことになる。(PET WORLDの部分は数回変更あり)

「ロンドンバスは、子どもたちの人気車種のカテゴリーのひとつ(バス)であること、そして、二階建てバスという珍しいスタイルの車両であることから発売当時から現在まで人気だと考えています。

トミカは日本だけではなく、販売される国それぞれの安全基準を満たして商品化されています。STだけではなく、トミカ(タカラトミー)基準での安全性も確保しており、その基準も、年々変化しています。」(タカラトミー広報室)

トミカは日本国内だけで販売されるわけではなく、欧米やアジアなど多くの国で販売されている。その国々の安全基準を満たさないと販売ができないというわけだ。まさに実車と同じで興味深い。

まあ、トミカはとくに、対象年齢が3歳~となっているので、耐久性や塗料や素材などの安全性はもちろんかなりの高水準となる。ご存知の方も多いと思うがトミカにはドアミラーがない。突起物で子どもがけがをしないようにという配慮だ。

単にドアミラーを無くすだけではなく、ドアミラーがなくてもバランスの取れた美しいデザインであることもトミカの高性能のひとつなのである。

[筆者:加藤 久美子]

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加藤 久美子
筆者加藤 久美子

山口県下関市生まれ 自動車生活ジャーナリスト 大学時代は神奈川トヨタのディーラーで納車引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社に入社。出版局にて自動車年鑑、輸入車ガイドブック、整備戦略などの編集に携わる。95年よりフリー。2000年に第一子出産後、チャイルドシート指導員資格を取得し、チャイルドシートに関わる正しい情報を発信し続けている。 得意なテーマはオリジナリティのある自動車生活系全般で海外(とくにアメリカと中国)ネタも取材経験豊富。愛車は22年間&26万km超の916アルファスパイダー。記事一覧を見る

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