日産 新型シルフィ、国内導入はある!? 徹底予測

新型シルフィ 日本導入はある? ない?

2019年4月16日から同年4月25日まで開催された上海国際モーターショー2019において、最新の「ニッサン インテリジェント モビリティ」技術を搭載した新型「シルフィ」が世界初公開された。

シルフィと言えばもはや日本国内では絶滅危惧種となってしまったミドルクラスのスタンダードなセダンであり、その源流はご存知の通り、ブルーバードである。10世代続いたブルーバードの後継車種として2000年に登場したのがブルーバードシルフィであり、2012年に登場した現行モデルからはブルーバードの名前が外れてシルフィとなっている(すべて日本国内での話)。

どうしても日本国内では地味な存在であるシルフィ。だが日本国外に目を向けてみると北米市場では「セントラ」として、オーストラリアでは「パルサーセダン」として販売されており、NSIMOグレードやターボエンジンを搭載したSSS(スリーエス)グレードなどに6速MTの組み合わせが存在するなど、日産ファンであれば喉から手が出るほど欲しくなるようなラインナップとなっているのである。

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国内では放置されてしまっているシルフィ

そんな海外では一定の人気を保っているシルフィ(とその兄弟)だが、日本国内では放置プレイが続いているのが現状だ。なにせ2012年のデビューからマイナーチェンジが1度も行われていないのである。実は海外では2015年に現行の日産車のアイデンティティであるVモーショングリルを備えたエクステリアにマイナーチェンジが実施されているのだが、日本国内ではそれもなし。当然、中国市場で発表された電気自動車版のシルフィ・ゼロエミッションも導入されていないのだ。

そんな中、上海国際モーターショー2019で発表された新型シルフィ。果たして日本への導入はあるのだろうか?

日本導入されるとしたら「e-POWER」が濃厚?

今回発表された新型シルフィは、最新のニッサン インテリジェント モビリティ技術が採用されているとアナウンスされており、現段階で発表されているのはインテリジェント トレースコントロールやインテリジェント ライドコントロール、踏み間違い衝突防止アシスト、前方衝突予測警報(インテリジェント FCW)、後側方車両検知警報(BSW)、車線逸脱警報(LDW)、後退時車両検知警報(CTA)、ふらつき警報(インテリジェント DA)など、ドライバーをサポートする技術となっている。

しかし、ニッサン インテリジェント モビリティのキモと言えば、パワートレインの電動化だ。すでに先代モデルで電気自動車バージョンが登場していることからも、新型シルフィにもEV版が用意される可能性は高いだろう。特に中国での電気自動車の普及スピードは目覚ましく、ユーザーのアレルギーも少ないはずだ。

一方、まだ電気自動車への抵抗が強い日本市場に導入されるのであれば、ノートやセレナで人気を博している、エンジンで発電しモーターで走行する「e-POWER」が適しているかもしれない。

可能性は半々? 国内ラインナップの拡充として新型シルフィの導入を期待したい

ただ、日本国内でのセダン需要の冷え込みを考えると新型シルフィの導入の可能性は半々と言ったところかもしれない。従来型のシルフィの兄弟車としてハッチバックタイプの車種が存在し、それが海外ではティーダやパルサーハッチバックとして販売されているので、もし新型シルフィにもハッチバックが用意されるのであれば、そちらが日本導入される可能性もあるのではないだろうか。

日本ではトヨタ カローラスポーツやマツダ アクセラスポーツ(MAZDA3)など、3ナンバーサイズハッチバック車が存在するが、日産にはリーフ以外に対抗できる車種が存在しない点もあるからだ。

まだ日本向けについてはなんの発表もない段階のため、一個人の戯言にしかならないが、新型シルフィを「ブルーバード」として、新型シルフィのハッチバックが存在するなら「パルサー」として国内販売をすれば、往年の日産ファンが戻ってきてくれるかもしれない。販売店もノートとセレナ以外、ユーザーにオススメできる普通車がないと嘆いているようなので、そろそろ国内ラインナップの拡充を図ってもいい時期なのではないだろうか。

[筆者:小鮒 康一]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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