autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム 中国人は日本車ブランドが大嫌いなのに、日本車が販売台数を10%も伸ばす矛盾とは

自動車評論家コラム 2018/5/7 10:00

中国人は日本車ブランドが大嫌いなのに、日本車が販売台数を10%も伸ばす矛盾とは

Text: 加藤 久美子 Photo: 加藤 久美子
全世界で人気のトヨタ カムリ。中国でも高い人気を誇る。
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中国人が嫌いな外国車ブランドは!?

毎年3月に中国で発表される「中国人消費者の国内外ブランドに対する好感度」の結果がかなり驚きのものとなっている。環球世論調査センターによるオンライン調査「2018年中国人消費者の国内外ブランドに対する好感度」の結果をまとめたものだ。2018年3月の「中国人が嫌いな外国車ブランド」の調査結果は以下。

1位トヨタ
2位ホンダ
3位日産
4位三菱

なんと、1~4位まですべて日本車ブランドである。

嫌いな理由は、「中国市場に合わせた車を作っていない」ということらしい。逆に好きな外国車ブランドは、1位メルセデス・ベンツ、2位BMW、3位VW、4位アウディとドイツ車が上位を独占。中国人はドイツ車が好きなのは確かではある。

日本車嫌いな人が多い?わりには、中国での日本車販売は絶好調

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海外自動車メーカーの中でいち早く、1985年に中国での現地生産を始めたのはフォルクスワーゲンで、歴史的な背景にもネガティブなものはほとんどない。中国人が大好きな独ダイムラー社の筆頭株主は、中国最大の自動車メーカー「ジーリー」(吉利汽車)である。(ジーリーはボルボを100%子会社化していることでも知られる。) ドイツ車メーカーはメルセデスもアウディも中国人が好む、「ロングホイールベース」モデルを複数出しており、現在開催中の北京モーターショーでも中国市場向けにAクラスのロングホイールベースセダンをワールドプレミアとして出展している。

しかし、日本車嫌いな人が多い?わりには、中国での日本車販売は絶好調である。もちろん、日本車メーカーも中国専用車種を多数投入しており、「日本車がローカライズされていない」なんてことはない。以下は、2017年の国別販売台数である。

中国国内 2017年1-12月 自動車販売台数累計(中国汽車工業会発表)
中国車ブランド1087.23万台(+3.26%)
日本車系ブランド420.49万台(+10.90%)
ドイツ車ブランド484.97万台(+7.52%)
米国車系303.95万台(+2.53%)
韓国車ブランド114.46万台(-36.13%)
フランス車ブランド45.58万台(-29.22%)

ドイツ車より販売台数はわずかに少ないものの、伸び率は全海外ブランドの中で10%以上と断トツである。

嫌いな外国車ナンバーワンなのに、-30%前後販売台数が落ちている韓国車やフランス車よりも圧倒的に売れていて、伸び率も高い。「日本車は嫌いだけど買う」ということだろうか。それも変な話である。

最新の中古車市場でも人気15位内に日本車5台ランクイン

中国では一般的に日本車の価値は大変高いと認識されている。中国の自動車メディアでも「日本車は性能が高いし、ドイツ車に比べても壊れた時の修理が素早く(部品供給もスムース)、リーズナブル」だという声が圧倒的だ。

中古車市場でも人気が高く、以下は、中国大手の中古車ネット「第一車網」が公表している最新7日間(4月21~28日)の人気中古車ランキングである。輸入車に限定しているわけではないが、やはり、輸入車の人気は圧倒的だ。

1位BMW 5シリーズ
2位アウディA6 ロングホイールベース
3位ホンダ アコード
4位トヨタ カムリ
5位VW マゴタン
6位VW ラヴィダ
7位シボレー クルーズセダン
8位日産 シルフィ
9位VW ティグアン
10位アウディ A4ロングホイールベース
11位ビユイック ラクロス
12位VW サギター
13位トヨタ カローラ
14位VW パサート
15位ホンダ CR-V
北京モーターショー2018でワールドプレミアとなったトヨタ カローラPHV

「欲しい中古車ランキング」15位内になんと5台も日本車が入っている。トヨタは、カムリとカローラ2台ランクインである。

というわけで、なぜ、最初に紹介したような、「ワースト外国車」の上位を独占した結果が発表されているのか?とある日本メーカーの広報担当者や技術者に聞いてみたら、「歴史的背景による国民感情でしょうね」ということで意見が一致した。

確かに意識調査を実施している環球網は中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』系のメディアゆえ、基本的に日本に良い印象を持っていないのだろう。

日本車の素晴らしさは世界共通認識であるし、毎年400万人以上、中国で新たに誕生する日本車オーナーが一番よく分かっているはずだ。

[TEXT/PHOTO:加藤久美子]

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