エコイベント参加の重要性/日下部保雄
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:日下部保雄
エコイベント参加の重要性/日下部保雄
11月はエコ月間。それに合わせるようにして、経済産業省資源エネルギー庁主宰のエコドライブ祭りが埼玉県の越谷レイクタウンで開催された。
随分とお堅い名前だが、主旨は11月のエコ月間に合わせてエコタイヤの普及を図ろう、というもの。この屋外型イベントに、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)が協力してイベント内容を考案したり、体験型イベントのインストラクターなどを行った。
AJAJでお手伝いしたのは、エコドライブなどを交えたトークショー、エコドライブの実践体験インストラクター、ウェット&ドライ路面での最新低燃費タイヤの体感試乗インストラクター、空気圧が異なることによる運転の違いと燃費の差を実際に体験する空気圧チェック講習インストラクターだ。
これら4つのプログラムを、12名のAJAJ会員有志によって来場された方へ説明を行ったり、実際にハンドルを握っての同乗走行や、隣に座って体験者の運転のクセの指摘などを行った。
今回のイベントでは、一般ユーザーの方と初めて接するインストラクターもいたが、これまでAJAJが行ってきた「母と子~」の体験を生かしつつ、皆、熱心にこなしていたのが印象的だった。
エコドライブの実践体験は、レイクタウンの周りを15分位かけて周回するコースだが、プリウスやインサイト、アイドリングストップのアクセラ、電気自動車のi-MiEVなど最新のエコカーが集合し、体験者へエコドライブのコツを説明。それほど無理をしなくても、ちょっと運転を変えただけで燃費が1~2km/L向上する方もおり、体験者自身も驚いていた。
クルマのタイヤ空気圧を、適性の状態と適性から半分程度にした状態の双方で乗り比べをしたが、極めて遅い速度にも関わらず、ステアリングの重さ、思ったように曲がらないことの気持ちの悪さ、そしてトータル燃費が1km/L以上異なってしまう結果に驚いていた。タイヤの空気圧は気づかないうちに意外と抜けているもので、見た目では分かりにくく危険なものだ。
このイベントは省燃費タイヤの普及が目的で、タイヤメーカー5社による低燃費タイヤのウェット&ドライ路面でのスラロームなどの試乗ができた。
車も、運転するインストラクターも違うために、一律での比較にはならないが、体験者はそれぞれ異なるタイヤの特徴を感じたようだった。
タイヤに関しては、基準試験機と基準タイヤを固定して、それに対し各メーカーの省燃費タイヤを試験機にかけて、転がり抵抗とウェット性能の評価をわかりやすい形(基準に比べてAとかAAとかAAAのようなラベリングをしていく方向)で検討されており、近い将来、実際に運用されることになるだろう。
このイベントでは、タイヤ勉強会を何度となくやってきたAJAJにはそれほど抵抗感は無く、今後も同様のイベントなどには、AJAJも極力協力して行くつもりである。さしあたって、3月までに5回程小規模なイベントを行う予定だ。
AJAJとしても、もっと消費者の方の目線でクルマやモノを見るということの重要性を強く認識しているので、このような活動は続けていくつもりである。
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