まもなく普及する「自動運転」の実態は進化した“スーパークルーズコントロール”!(1/3)

まもなく普及する「自動運転」の実態は進化した“スーパークルーズコントロール”!
トヨタの新型自動運転実験車(Urban Teammate)[レクサス LS] トヨタの新型自動運転実験車(Urban Teammate)[レクサス LS] トヨタの新型自動運転実験車(Urban Teammate)[レクサス LS] トヨタの新型自動運転実験車(Urban Teammate)[レクサス LS] トヨタの新型自動運転実験車(Urban Teammate)[レクサス LS] トヨタの新型自動運転実験車(Urban Teammate)[レクサス LS] トヨタの新型自動運転実験車(Urban Teammate)[レクサス LS] ホンダ 自動運転車「AUTOMATED DRIVE(オートメイテッド ドライブ)」 日産の自動運転技術「プロパイロット」を搭載したリーフ 日産の自動運転技術「プロパイロット」を搭載したリーフ 日産の自動運転技術「プロパイロット」を搭載したリーフ 画像ギャラリーはこちら

安全技術の向上と深く関わりのある「自動運転」

トヨタの新型自動運転実験車(Urban Teammate)[レクサス LS]
日産の自動運転技術「プロパイロット」を搭載したリーフホンダ 自動運転車「AUTOMATED DRIVE(オートメイテッド ドライブ)」

今の自動車業界で話題の技術といえば「自動運転」だろう。

2016年5月26日から27日に開催されたG7伊勢志摩サミット(第42回先進国首脳会議)では、トヨタ/日産/ホンダが自動運転車両を披露した。また、自動運転車両を使った「ロボットタクシー」の実証実験も行われた。

これらの実験はいずれもドライバーが運転席に座って行うが、実験中はハンドルやペダルなどが車両によって自動的に操作される。

今後も実証実験の増えることが予想されることから、警察庁は2016年5月下旬に「自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドライン」を発表した。

あくまでもガイドラインで実証実験を支援する趣旨だが、運転者が自動運転車両の運転席に必ず座ること、公道を走る前にテストコースなどの実験施設内を走行して、安全を確認することなどを盛り込んだ。

今日の自動運転の技術は、緊急自動ブレーキを作動できる「安全装備」と深くかかわっている。

先進の安全装備には相手方の車両を検知するセンサーとして、ミリ波レーダー/赤外線レーザー/音波センサーなどが備わり、カメラを使って車両/歩行者/自転車/路上の白線などを認識する技術もある。

これらの機能を組み合わせると、衝突の危険が迫った時の警報や緊急自動ブレーキ、車線逸脱の警報などに加えて、さまざまな運転支援も可能になる。停止状態まで含めて車間距離を自動制御しながら追従走行できるクルーズコントロール、道路の曲がり具合に合わせてステアリングの操舵を支援する機能などがすでに実用化された。

さらに今のクルマには、ミリ波レーダーやカメラを使ってドライバーの死角に入る並走車両を検知する安全装備も用意され、これを応用すれば自動的な車線変更も行える。

つまりは先進の安全装備に各種のソフトウェアを組み合わせることで、自動運転の可能性が開けたといえる。

自動運転に積極的な姿勢を見せる自動車メーカー

テスラ(モデルS)のオートパイロット機能2017年新型ハイブリッドミニバン「パシフィカ」

自動車メーカーは自動運転に積極的だ。テスラは一定の時間内であれば速度の増減に加えてハンドル操作も自動で行えるようにした。

日本車ではスバル レヴォーグのアイサイトバージョン3などが、クルーズコントロール走行時に「車線中央維持機能」を作動できる。ハンドルを握っていることが前提だが、車線の中央を走れるようにパワーステアリングの操舵を支援する力が加わる。

インターネット関連のサービスを幅広く提供するグーグルは、自動運転のソフトウェアを開発中だ。2016年5月上旬には、フィアット・クライスラー・オートモビルズと自動運転に関する提携を行うと発表した。

このように最近は、自動運転に関する動きが活発。互いに競争しながら、ニュースを発信しているようにも見受けられる。

スバル レヴォーグのEyeSight追従イメージ

日本のメーカーでは、日産が「プロパイロット(自動運転)」の機能を備えた新型車を2016年度中に発売すると発表した。高速道路上の単一車線上での自動運転を可能としており、次期セレナなどに搭載される模様だ。

スバルも先に述べたアイサイトを応用する自動運転技術を開発しており、2017年には自動車専用道路の同一車線上でレーンをキープする渋滞追従機能を実現する。

2020年には、高速道路上で車線変更を含めた自動運転を可能にするという。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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