まもなく普及する「自動運転」の実態は進化した“スーパークルーズコントロール”!(3/3)

まもなく普及する「自動運転」の実態は進化した“スーパークルーズコントロール”!
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「完全な自動運転」を実現するには

内閣府が示した計画によると、自動運転の意義として「交通事故の防止」を挙げている。

自動運転が実現すればドライバーの運転ミスを防げるから交通事故も発生しない理屈だが、現実を考えると、発想を逆転させる必要があるだろう。

たとえ自動運転になっても、走っている車両の直前に人が飛び出したら、瞬時に停車することはできず交通事故が発生する。現時点で歩行者が横断禁止の車道に飛び出して交通事故が発生した場合、判例では歩行者が85%、運転者が15%といった過失を問われることが多い。

ところが完全な自動運転で同様の交通事故が発生すると、ドライバーが何もしなくて良い自動運転だから責任を問えない。製造メーカーに責任を追求できるとすれば、一種の欠陥を抱える自動運転車になってしまう。

結論をいえば、完全な自動運転とするには、裏道まで含めて車道と歩道を完全分離して、車道を鉄道の「軌道」に相当する立ち入り禁止にするしかないだろう。

今でも公共交通機関の一部は無人で運行され、人身事故が発生すれば軌道内に立ち入った人に帰責性が生じる。

同様のシステムを一般道路でも構築して、人とクルマが交わるのは鉄道のような限られた乗降時のみにしないと「事故ゼロの自動運転」は成立しない。

そうなると市街地まで含めた完全な自動運転の実現には、車両の技術よりも道路を含めたインフラ整備が重要で膨大な時間を要する。しかしながら、クルマが「自動車」つまり自動的に動く車両を名乗る以上、いつかは完全な自動運転が達成されねばならない。

それは以下の理由に基づく。

自動運転は日常の移動に困っている人々にこそ提供されるべき

グーグルカー

(1)運転免許を持たないと自由にクルマを使えない不公平を撤廃できる

例えば盲目のユーザーが1人でクルマを使って自由に外出できるようになる。

(2)環境性能を究極的に向上させて交通渋滞も解消できる

クルマの運行を官制システムで集中的に管理できれば、究極的に高効率なルートが選択されて、移動のエネルギーと二酸化炭素の排出量を削減できる。渋滞の発生も抑えられて、移動時間の短縮にもつながる。

(3)交通事故ゼロの実現

先に述べたように、完全な自動運転の実現には交通事故の防止が前提になる。

交通事故の防止と併せて重要なのが不公平の撤廃だ。現時点では体が不自由だと、自分だけでクルマを思い通りに使うのは難しい。また高齢になって体が弱くなり、本当にクルマが必要になった時、運転免許の返納を求められる矛盾もある。

つまり今日のクルマのあり方は、日常的な移動に困っていて本当にクルマを求めている人達に“冷たい”。だが、完全な自動運転が実現すれば、これらのクルマが持つ不公平や数々の問題が撤廃されるのだ。

今以上に困っている人達の役に立ち、交通事故の不幸もなく、環境負荷も最小限度のクルマ社会を実現できる。

自動運転は大きな価値をもたらすので、長い道のりではあるが着実に歩んでいかなければならないと思う。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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