ロールスロイス ファントム シリーズII 海外試乗レポート/川端由美(1/3)
- 筆者: 川端 由美
量産先行車にいちはやく(しかも伊⇒英で)独占試乗!
北イタリア・コモ湖の畔にあるヴィラ・デステから、南イングランドにあるロールス・ロイスの本社までの約1300kmを、「ロールスロイス ファントム シリーズII」で走らないか?と誘われたとき、一も二もなく快諾した。
なにしろ、この春のジュネーブ・ショーで発表されたばかりの新型車である。上顧客向けの内覧会のために製作されたプリプロダクション・モデルの、クーペが2台、サルーンが2台。それぞれにドライバーが1人ずつ。いずれも、量産前のプリプロダクション・モデルである。
アルプスからの雪解け水をたたえたコモ湖の畔に、威風堂々とした姿が映える。近くにジョージ・クルーニーの邸宅もあるという、「超」が付く高級リゾート地である。ロールスロイスの最上級モデルでのグランド・ツアーのスタートに、これほど適した場所はない。
6.7リッター V12の走りは、夢見心地な空飛ぶ絨毯
アクセルにのせた右足に力を入れると、スーッと滑らかに走りだす。フロントに搭載される6.7リッター V12ユニットは460ps/720Nmもの大出力を生み出す一方で、最大トルクの3/4をわずか1000rpmという低回転域で発揮できるのが、このユニットの美点だ。2560kgの巨体を滑らかにぐっと押し出していく様は、まるで空飛ぶ絨毯のようだ。
国境を越えてスイスへ入ると、九十九折の道が続く。大ぶりなシートにアップライトな姿勢で座って運転していると、少々、奇妙な気持ちになる。
乗用車とSUVのちょうど中間ほどの視点の高さは、このクルマ特有だ。見晴らしが良く、運転していても疲れにくい。握りが細い大きな径のステアリングホイールも、ロールスロイスの伝統的に則っている。始めはそのフィールに違和感を覚えるが、慣れてしまえば何の問題もない。むしろ、いくぶんデッドなフィールは運転を穏やかにしてくれるし、精査された情報だけをドライバーに伝えてくれることも長距離のドライブには適している。スポーティとは言いがたいが、このあたりはショファー・ドリブンの歴史が長いブランドらしい。
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