全ての雪道を安心して走ることができるように設計された新型スタッドレス「ミシュラン X-ICE SNOW」を雪上テスト!(1/2)

ミシュランの最新スタッドレスタイヤ「X-ICE SNOW」

まだ非降雪地域では雪の知らせもないけれど、朝の冷え込みは一段と厳しさを増してきた今日この頃。みなさんはもう、スタッドレスタイヤへの履き替えは終わっただろうか?

もしまだだというのであれば、雪が降る前に装着して欲しい。そして未だにその購入を悩んでいるのであれば、リコメンドのひとつとして新しくなったミシュランのスタッドレスタイヤ「X-ICE SNOW」(エックスアイス スノー)を紹介しよう。

なぜならこのスタッドレスは雪上・氷上だけでなく、非降雪時の性能も大きく向上したからだ。冬場の日常性能を保った上で、万が一の降雪に備える意味の大切さを、わかってもらえると思うのである。

ミシュランX-ICE SNOWはどこが変わった?

ポイント1:Vシェイプデザインで安定したグリップを発揮

まずこのタイヤは、従来製品である「XーICE3+」(エックスアイス スリープラス)の後継モデルとなる。

見た目に新しくなった部分は、ずばりその面構え。X-ICE SNOWのトレッド面(接地面)を見てみると、現在冬タイヤのトレンドとなっているVシェイプが、くっきりと目立つようになった。

縦方向のストレートな主溝はなくなり、代わりにVシェイプ溝を両側から、若干オフセットを持たせながらも連結。これによってX-ICE3+よりもそのボイドレシオ(トレッド面における溝面積の割合)を増すことができたという。

溝面積が増えることで得られる効果は様々だが、特筆すべきはスタッドレスタイヤが苦手とする雨天時において、高い排水性が得られることだろう。またメイングルーブがV字になったことで、より雪を踏み固めることが可能となり、高いトラクション性能が得られるようになっている。

ポイント2:異なる2種類のサイプでグリップ力アップ!

さらにこのトレッド面には、幅の異なる2種類のサイプ(細かく刻まれた溝)が採用されている。

太めの溝幅を持つ「VTSサイプ」は、雪に食い込む際高い能力を発揮するが、トレッド面から連続した凹凸を要所要所張り出させることによって、その倒れ込みをも抑えているのが技術的なミソ。

細い溝となる「Newクロスサイプ」は、雪上路面の凹凸にゴムをしなやかに追従性させながら、同時に氷路面の水膜をも効果的に除去する。なおかつ3D構造を取ることによって、こちらも倒れ込みが抑制されている。

ポイント3:ベースゴムの廃止で性能長持ち

ちなみにX-ICE SNOWは今作から、タイヤを底支えしていたベースゴムを廃止。これによってスタッドレスタイヤの摩耗限界を示すプラットフォームを超えてもサイプが刻めるようになり、そのサイプ長は28%も増えたという。そしてタイヤが減っても最後までトレッドパターンが変わらず、性能が長持ちするようになった。

またベースゴムが廃止されたことで、摩耗してもゴムの剛性バランスが変化しにくくなったという。

Ever Winter Gripコンパウンドで氷路面の追従性をアップ

トレッド面を構成するコンパウンド(ゴム)も、今回から「Ever Winter Gripコンパウンド」へと進化している。X-ICE3+からコンパウンドに、ポリマーベースの材質を練り込んでおり、この材質がトレッド面に現れると抜け落ちて(自然由来の材質なので環境的にも問題はないとのこと)、その凹凸によってX-ICE3+は雪上路面をつかみ、氷上路面の水膜を除去していた。

X-ICE SNOWではまずこのポリマーベースの材質が進化。具体的にはこれをより大きく不均一な形状とすることで、トレッド面により氷上路面への追従性が高い凹凸を生成する。

またこのポリマーベースの材質は従来よりも剛性が高められ、コンパウンド剛性も引き上げられた。この工夫とサイプの倒れ込み抑制、そしてブロック剛性が引き上げられたことで、ベースゴムを排してもトレッド面の剛性が確保できたのだ。

こうしたトレッド面の微細な凹凸形状形成は、現在のスタッドレスタイヤにおけるトレンドであり、ブリヂストンはBLIZZAK VRX2で「発泡ゴム」、ヨコハマゴムはice GUARD6(iG60)で「プレミアム吸水ゴム」を採用し、各社がこだわりと特色を見せている。

ミシュラン最新スタッドレス「X-ICE SNOW」の走りをチェック!

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山田 弘樹
筆者山田 弘樹

自動車雑誌編集者としてキャリアをスタート。輸入車雑誌 副編集長、アルファ・ロメオ専門誌編集長等を経て、フリーランスのモータージャーナリストに。レース参戦なども積極的に行い、走りに対する評価に定評がある。AJAJ会員。カーオブザイヤー選考委員。記事一覧を見る

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