ミシュラン コンフォートタイヤ「プライマシー4」試乗|穏やかに、かつ正確に(3/3)

  • 筆者: 菰田 潔
  • カメラマン:渡 健介
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梅雨どきや台風シーズンに備え・・・ウェット路面でのブレーキング性能をいろいろ試してみる

テストコースではプライマシー4のウエット路面でのチェックもした。これは比較テストだが、ゴルフを使って先代のプライマシー3と同じ条件で急ブレーキでの制動距離を比べた。

80km/hから10km/hまで落ちるまでの距離は、プライマシー3に比べてプライマシー4では3.5%短い距離で止まった。フィーリングとしては、ブレーキペダルを踏み始めた最初から制動感があった。数字としてはほぼ互角だが、新しいプライマシー4の方がやや有利という結果だ。

さらに、摩耗して溝が2mmまで浅くなったタイヤを特別に用意して比較テストをしてみたところ、プライマシー4の制動距離は断然有利になった。80km/hからなので、ブレーキの踏み始めの時点でハイドロプレーン現象が若干起き、当然ながら新品タイヤとの差が出た。それでも摩耗したプライマシー3と比べると、13%も短い距離で止まっている。これはちょっと驚きで、摩耗していってもプライマシー4のウエット制動性能の落ちは小さいのだ。

摩耗してからもウエット性能を確保できている理由は、プライマシー4では溝の断面形状を逆台形やV字型にしないでスクエアにしているからだろう。溝が浅くなっても幅が広いままなら水はけも悪くなりにくいからだ。

まろやかな乗り心地、振動や騒音も気にならず

プライマシー4の乗り心地は、まろやかという印象。路面凹凸に対して角がある振動や衝撃は伝わって来ないから良い。かといって腰はある感じ。しっかりした走行フィールを保ちながらも、うまく角を取っているから感触は良い。ダンピングもうまく抑えられていて、あとに残る振動は少ない。

音に関しても気になることはなかった。パターンノイズも大きくないし、耳障りなロードノイズも聞こえてこなかった。

細かい話だが、東京から東北道でテストコースに向かうときよりも、帰り道の方がタイヤの感触が良かった。往きはまだタイヤの慣らし運転が終わってなかったからだと思う。新品タイヤは数百kmの慣らし運転は必要だ。

筆者が理想とするタイヤ像を実現させたミシュラン プライマシー4

ミシュラン プライマシー4は、穏やかで正確なハンドル応答性によって長距離ドライブでも疲れず、危険回避能力も高い。まさに筆者の理想のタイヤ像だ。さらにウエット性能も高く、安心感があり、摩耗しても性能低下が小さいのも安心感につながる。

こういうスイートスポットが広い特性なら許容範囲が広くなるから、多くのクルマにマッチするだろう。

[筆者:菰田 潔/撮影:渡 健介]

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菰田 潔
筆者菰田 潔

学生時代から始めたレースをきっかけに、タイヤのテストドライバーになり、その後フリーランスのモータージャーナリストに転身。クルマが好きというより運転が好きなので、その視点でクルマの評価をしている。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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