トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」[プロトタイプ] 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/2)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:オートックワン編集部・トヨタ自動車
トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」[プロトタイプ] 試乗レポート/渡辺陽一郎
トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート1 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート2 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート3 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート4 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート5 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート6 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート7 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート8 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート9 トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗記レポーターの渡辺陽一郎さん トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 画像ギャラリーはこちら

トヨタ iQベース、発売前の電気自動車に緊急試乗!

トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗レポート2

「トヨタ iQって、フロントマスクを変えてボディをツートンカラーにすると、ここまでカッコ良くなるんだ」

と妙なところに感心したのが、iQをベースに開発されたEV(電気自動車)の「トヨタ eQ(イーキュー)」[プロトタイプ]。ベースのiQに比べると、精悍なイメージに仕上げた。

しかし、eQのキモはEVであること。2012年12月の発売に先立ち、プロトタイプ車両の試乗がかなった。

まるでiQに1.8リッターエンジンを積んだかのようなパワフルさに圧倒!

トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) 試乗記レポーターの渡辺陽一郎さん

アクセルを踏み込むと、発進加速は実に軽快。反応の素早いモーターとエンジンの違いを実感する。もちろんモーターだから、加速感は滑らかでノイズも皆無に近い。EVの運転は、「三菱 i-MiEV(アイ・ミーブ)」や「日産 リーフ」で経験済みながら、改めて「ガソリンエンジン車とは違うよね」と実感させられた。

巡航状態からアクセルをさらに踏み増した時の反応も鋭い。iQに1.8リッタークラスのエンジンを積んだ感覚だ。コーナーで不用意にアクセルを開くと「キュルルン!」とホイールスピンを生じる場面もあった。

市街地を中心に使われるコンパクトなクルマだから、実用域の力強さは大きなメリットになる。ただし、さらにアクセルを踏み込んで高回転域まで回すと、ずっと伸びやかな加速が楽しめるガソリンエンジン車と違って、ある一定のところで加速の伸びは衰える。

・・・と思ってメーターを見ると! ああ、テストコースで良かった。そもそも静かで、さらに遮音も効いているせいか、思った以上に速度が出てしまっているのだった。ちなみに設計上の最高速度は125km/hとなっている(さすがにそこまでは出していませんので念のため・・・)。

eQに使われるモーターの最高出力は47KW(64馬力)と、一見大人しく見えるが、最大トルクは163N・m(16.6kg-m)と十分な性能を発揮する。そのために、前述のようなスムーズで力強い加速感が得られた。

車両重量は1080kg。ベースのiQに対して130~190kgの増加だが、i-MiEVと同程度だ。ボディが比較的軽いことも、軽快に走れる秘訣だろう。

トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) エクステリア・フロント正面トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) エクステリア(左)トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) エクステリア・サイドビュートヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) エクステリア・リアビュートヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」(イーキュー) エクステリア・リア正面
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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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