ルノー 新型[4代目] ルーテシア 試乗レポート/まるも亜希子(1/3)
- 筆者: まるも 亜希子
- カメラマン:オートックワン編集部/ルノージャポン
フランスのコイビトと「もう一度恋に落ちる」
フランス・ルノーのコンパクトモデル「ルーテシア」が4代目へとフルモデルチェンジを果たした。エコノミーなECOカーばかりがもてはやされるこの日本で、あえてこのフレンチハッチを手に入れるその意味とは。自動車ライターのまるも亜希子サンが、新型ルーテシアの魅力を存分に語ってくれます!
「もう一度恋に落ちる」というフレーズを聞いた瞬間に、まるで映画のオープニングを観ている気分になった。レッドカーペットに降り立つ女優たちを、スマートにエスコートする名脇役といえば、もう30年以上もカンヌ映画祭に車両提供をしているルノーのモデルたちだが、目の前に現れた最新のルーテシアは、脇役どころじゃない。主演女優顔負けの華やかさと、存在感がルーテシアを輝かせている。
新型ルーテシアはルノー新デザイン戦略の第一弾
ルーテシアは91年に初代がデビューしてから、世界累計でおよそ1200万台が販売されたという、ルノーを代表する大ヒットモデルだ。今回のフルモデルチェンジは、その重要なモデルの4代目ということのほかに、もうひとつ大切な意味を持って生まれてきた。
それが、ルノーがこれから展開する新しいデザイン戦略、「サイクル・オブ・ライフ」の第一弾となる市販モデルであるということ。そのビジョンははまさに映画さながらで、人生を6つのステージに分け、恋をした男女が世界を冒険し、家族をつくり働き、遊び、ともに成長して知恵を蓄えるというストーリー。
実はルノーは09年より新しいデザイナー、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏を迎えており、ルノーブランドの原点を見つめ直し、デザイン戦略を一新することを決意した。そこから世界各地のモーターショーで披露されてきたコンセプトカーには、すでにこのサイクル・オブ・ライフが表現されていたのだという。
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