ルノー 新型[4代目] ルーテシア 試乗レポート／まるも亜希子(3/3)

1.2リッター直噴ターボにダウンサイジング！　その実力は

そして新型ルーテシアはデザインだけでなく、メカニズムにも注目したい。

まず、1.2リッターにダウンサイジングした新開発の4気筒エンジンは、直噴ターボで1.6リッター並みの120ps／190Nmを発生し、最大トルクはわずか2000rpmから得ることができる。

そしてトランスミッションは、EDC(エフィシエントデュアルクラッチ)という新開発のツインクラッチ式2ペダル。減速時にバッテリーを充電する回生機構と、充電した電力をうまく使って燃料消費を抑える、ESM(エナジースマートマネジメント)も搭載されている。

大人3人(うち2名は大柄なオジサン)が乗っても山道スイスイ

試乗日は雨で路面はウェットコンディションとなり、大人3人乗車で重量的にあまり爽快なドライブは楽しめそうにない条件だった。おまけに走りだしてすぐ上り坂。でもそんな中、新型ルーテシアはまったく力不足など感じることなく、スムーズに吹けて上っていく。ステアリングの手応えも適度にあり、すべりやすい路面でも安心感があった。

カーブが連続する山道では、それほど俊敏とはいえないハンドリングながら、足の動きはとてもしなやかで、気持ちよくカーブを抜けていける。

乗るたびときめく、ステキなパートナー

また、オンにしておけば最大で約12％の燃費アップ効果が得られるという、エコスイッチ。シフトアップのタイミングやエアコン制御などを省エネモードにしてくれるというが、発進が少しゆったりする程度で街中ではちょうどいいと思えた。後席にも座ってみたが、おおむね乗り心地が良く、これならファミリーユースも心置きなくできそうだ。

さて「もう一度恋に落ちる」のエンディングはどうだろうか。最初はデザインにときめいてルーテシアに惹かれた人も、乗ってみると細部まで完成度が高く、「乗るたびに恋に落ちる」。そんなクルマになっていた。

[レポート：まるも亜希子]

ルノー 新型 ルーテシア「インテンス」[FF／6速EDC]　主要諸元

全長x全幅x全高：4095x1750x1445mm／ホイールベース：2600mm／駆動方式：FF(前輪駆動)／ステアリング：右／車両重量：1210kg／定員：5名／エンジンタイプ：直列4気筒 ターボチャージャー付 直噴 DOHC 16V ガソリンエンジン／最高出力：120ps(88kW)/4900rm／最大トルク：19.4kg-m(190N･m)／2000rpm／トランスミッション：6速EDC(エフィシェント デュアルクラッチ)／全国希望小売価格：238.0万円[消費税込み]