ルノー コレオス 試乗レポート(4/4)
- 筆者： 岡本 幸一郎
- カメラマン：オートックワン編集部
信頼の日産の技術は搭載したが・・・
今回はオンロードのみの試乗だったが、悪路走破性についても、エクストレイルでも評判の高いオールモード4×4-iを搭載するだけに、しっかり期待に応えてくれることだろう。
ユーティリティにも「なるほど」が満載である。上下に分割して開くテールゲートにより、アッパー部を屋根にし、耐荷重200kgのロア部を開いて座ってくつろぐこともできる。さらに後席は、遠隔操作によりワンタッチでダブルフォールディングし、フラットで広いスペースができる。こんな芸当は初めて見た。しかも一連の動きがドタバタせず上品なところもよい。
価格は標準の「プレミアム」が349万8000円で、取材車両のグラスルーフ付きが10万円高、ベーシックモデルが30万円安となる。この価格には、3年間のメンテナンスプログラム「ルノーケアスタンダード」が含まれる。
価格について、デュアリスやエクストレイルと比較するともちろん高いが、たとえば「安い！」と評判のVWティグアン（360万円～）と比べてもリーズナブルだ。 また、信頼性の高い日産のエンジニアリングを得たことで、コレオスの日本における商品力は、一気に高まったと思う。
惜しむらくは販売網とブランド力だ。ルノーは欧州ではVWやフィアットと並ぶメジャーブランドだが、日本ではまだまだ弱い。コレオスのことも、あまり知られているようには思えない。こんなにいいクルマが存在し、現実的な出費で手に入ることを、ひとりでも多くの人に認識してもらい、目を向けてもらえるようにしないといけない。
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