ポルシェ 新型カイエンV6モデル 海外試乗レポート(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ポルシェジャパン
V6にも備わっている「カイエンが欲しい人」に響く魅力
「ポルシェの真骨頂である動力性能や、スポーティなドライブフィールなどと相容れないものはない」(カイエンV6の開発責任者であるアレグサンダー・フェック氏)
ドイツ ケルンでの国際メディア試乗会に参加した結論から先に述べてしまうと、カイエンV6は、V8のカイエンSとカイエン・ターボなどとの間に、エンジン排気量による動力性能以外の違いを見付けるのが難しかった。
加速や最高速以外に違いは、ほとんど存在しないと言っても構わないだろう。
その加速や最高速の違いにしたところで、カイエンV6の0-100km/h加速「7.8秒」に対して、5.9秒(カイエンS)、4.7秒(カイエンターボ)だ。最高速はV6の「230km/h」に対して、258km/h(カイエンS)と278km/h(カイエンターボ)である。
違いは歴然としているが、他のクルマと比較すればカイエンV6も速い部類に入っている。
ケルン郊外で、勾配の急な丘陵地帯に差し掛かった。
カイエンSやターボならば、そのままのギアで駆け上がってしまうであろう上り坂を、カイエンV6の8速AT「ティプトロニックS」は、勾配とそれに伴うスロットルペダルの踏み込み量に車速、エンジン回転数などを素早く演算し、巧みかつ速やかにシフトダウンして、楽々と長い急坂を走り上がってみせた。
燃費やCO2排出量以外のところで、旧型からの進化が最も大きく感じられた部分のひとつが「ティプトロニックS」だ。制御がより賢くなり、変速動作がより素早くなった。
排気量の小ささを、賢い8速ATがうまく補っている。フルモデルチェンジしたカイエンSやターボで感じた静粛性と乗り心地の劇的な向上ぶりは、もちろんV6でも変わらない。
スキが見当たらないモデルチェンジで、クルマ自身の中に成功しない理由が見当たらない。
なんだか、消極的な評価に聞こえるかもしれないけれども、カイエンSやターボ同様に、旧型に乗っていた人や新たにカイエンが欲しい人には確実に響く魅力が備わっている。
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