ポルシェ カイエン 新型車解説(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン
ポルシェ初のハイブリッドは3リッターV6!
3リッターV6エンジンに34kwを発生する電気モーターをパラレル接続し、V8と変わらぬ動力性能を実現しているそうだ。カイエンハイブリッドは動力性能面だけでなく、省燃費と環境性能にも成果を挙げている。パナメーラと同じように、走行停止中にアイドリングストップを行い、走行中でもエンジン出力が不要な場合には停止して走る。
燃費は、8.2L/100km(12.2km/L)。ポルシェ初の市販型ハイブリッドモデルはマーケットからの期待も大きく、注目を集めることだろう。
新型カイエンのデザインは、先代のカイエンらしさを継承しながら、新しい時代のポルシェのアイデンティティ、DNAを表現しようとしている。その典型例は、前後フェンダーだ。エンジンが前にあろうと後ろにあろうと、太く力強いフェンダーはポルシェを象徴するものだからだ。
確かに新型カイエンはどこから見てもカイエンだ。でも、その姿は明らかに新しい。たった5ミリしか違わないのに、ずいぶんと低くスマートに見える。ヘッドライトやテールライトなどは、完全に新しい造形モードに入っている。
印象が変わったのが、センターコンソールだ。パナメーラのそれのように、幅の広いコンソールが前後を貫き、vertuの携帯電話のようにその上の左右に操作ボタンが並んでいる。BMWのi-Driveのように、機能を階層的に整理したデバイスは用いられていない。センターコンソールの存在感は強烈で、コンペティションバージョンを作る時には、ここの改造が大きな課題となるだろう。
コンペティションと言えば、気になったのがローレンジモード用の副変速機とリアのデフロック用スイッチが見当たらなかったことだ。代わりに、「オフロードモード」スイッチなるものが新設されていた。
軽量化のために副変速機とリアデフロックシステムを廃し、その分の悪路走破性を8速化したトランスミッションとPASMに新たに組み込まれたローレンジモードで担保しようという狙いなのか。
こればかりは乗ってみないことには確かめられない。いずれにせよ、軽量化と最新の電子制御がカイエンの走りっぷりをどれだけアップデートしたのか。早く乗ってみたいものだ。
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