“役付き”ポルシェの最高峰「911 GT3 RS」「ケイマン GT4」試乗レポート(1/5)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:阿部昌也・ポルシェジャパン
“役付き”ポルシェの最高峰に乗るシアワセ・・・
“役付き”という言葉は、もはやポルシェ好きの間では一般的なモノになりつつある。誰が言い出したか、ラインナップの中のスタンダードではない、ちょっと特別な役割とネーミングが与えられたモデルを指す言葉である。
古くは911“R”だったり911カレラ“RS”だったり、911“スピードスター”なんかもそれにあたるだろう。大抵はマニア好みのスポーツ性がさらに高められたモデルで、限定車であってもそうでなくても、生産台数は多くなかったりする。
そうした“役付き”ポルシェ、しかも上陸し立ての最新版を、それも2台まとめて試乗することが叶った。1台は911の“GT3 RS”、もう1台はケイマンの“GT4”だ。ああ、スポーツカー好きとして、何と幸せなことなんだろう……なんていうと、結論は見えちゃってるかも知れないけれど……。
モータースポーツ直系、超絶にアツいヤツ「911 GT3 RS」
“GT3”という名称は、タイプ996の時代以降、レースのGT3規定を意識して開発された、モータースポーツ志向の強い911のストリート・ヴァージョンに冠されてきたものだ。GT3規定はレーシングカーに仕立て上げるときに許される改造範囲がかなり限定されているため、ベースとするクルマの元々の仕様が実際に競技を戦うときの速さや強さを大きく左右する。
つまり911GT3というクルマを簡単に説明するなら、911の全体的なパフォーマンスをレースに使うのに相応しいレベルまであらかじめ引き上げた、いわばレーシングカーのベースとするための市販ストリートカー、といえるだろう。現在のタイプ991にも2013年からGT3と名付けられたモデルがラインナップされ、それをベースにしたレーシングカーが世界中のレースで活躍を収めている。今回のGT3 RSは、そのタイプ991のGT3の発展版──事実上の後継モデルであり、このGT3 RSをベースにした競技専用の“GT3R”というレーシングカーが、来シーズンに向けてのデリバリー待ちの段階にある。
[単なる派生にあらず! GT3 RSの驚くべき素性・・・次ページへ続く]
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