25周年を迎えたフランス車イベント「フレンチブルーミーティング」レポート/森口将之

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  • カメラマン:オートックワン編集部
25周年を迎えたフランス車イベント「フレンチブルーミーティング」レポート/森口将之
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長野の山深いエリアにフランス車が3000台! 「クルマ離れ」なんて、嘘だと思う

[フレンチブルーミーティング2011(FBM)]
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クルマ離れという言葉が当たり前になりつつある中、長野の山奥に、フランス車ばかり3000台も集まるイベントがある。

毎年10月の週末、長野県車山高原で行われるフレンチブルーミーティング(通称「FBM」)がそれ。今年で25回目という歴史の持ち主でもある。

FBMへの参加資格は、フランス車であればなんでもOK、という極めて自由なもの。土曜日はフリーマーケットやフランス映画鑑賞会、前夜祭、ミッドナイトライブが行われ、日曜日はジムカーナ大会にミニライブ、シトロエン2CVクランク掛け競走、子供玉入れ競争、子供写生大会などを用意。会場にはチューニングパーツからクレープまで、フランスにまつわるものならなんでもありの巨大マーケットが出現する。

 「クランク掛け競走って何?」と思った人がいるかもしれない。1948年に生まれて40年以上作られ続けたフランスを代表する大衆車、シトロエン2CVは、セルモーターだけでなく、大昔のクルマと同じように、グリルにクランクハンドルを突っ込んで回してエンジンを掛けることもできた。その速さを競うレースなのだ。

子供を対象としたメニューが多いことにも気づくはず。もともとフランス車はスポーツカーや高級車は少なく、実用車がメイン。ゆえにファミリーカーとして乗っている人が多く、FBMにも家族連れでの参加が目立つ。それなら子供たちにもクルマの楽しさを味わってもらおうと、玉入れや写生大会があるというわけだ。

ジムカーナ大会も独特だ。舗装ではなく、土のグランドで行われるうえに、車庫入れまである! しかも今年は前夜に大雨が降ってあちこちに水たまりが出現。 だから速いクルマが速いわけではない。ちなみに今回の優勝車はクランク掛けもできる2CV。わずか602㏄ 29psの大衆車がトップタイムだったのだ。

※下は「クランク掛け競走」の模様。画像をクリックすると拡大します。

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忙しい日常を開放する、自由でユル~い2日間

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写真を見て文章を読んだだけでも、 ほかのクルマのイベントとは空気が違うと思った人がいるんじゃないだろうか。そう、FBMは速いクルマがエラい、高級車がエラいという格差社会ではない。クルマの並びもバラバラ。最新のプジョー508の脇にシトロエン2CVがいて、その隣はルノースポールというシーンが当然になっている。

クルマオンリーじゃなく、映画や音楽、ワインなど、いろんなフランスを味わえるのも特徴。でもそれを体験しなけりゃダメという決まりもない。空き地で1日中ラジコンをやって過ごす人がいれば、土手の上で寝転がっているだけという人もいる。とにかくユルい。

何事もきっちりしなけりゃ気がすまないこの日本で、こんなにユルい空気が流れてていいのか? でもこのユルさが、多くの人を集める理由なのだ。

フランス車に乗っている以外はごくフツーの人が、秋のレジャーとして車山を目指してきたり、インターネットのコミュニティで知り合った人が、ここでオフ会をやったりする。FBMという大きな集まりの中で、みんながそれぞれのFBMを過ごしているのだ。

僕もそんな空気に魅了され、毎年のように車山を目指すひとり。最初に参加したのが第3回で、途中1〜2回欠席しているので、20回ぐらい通っている。昔はジムカーナに参加したりもしたけれど、今ではフランス車つながりの人たちと、年に1度会える社交場のような存在になっている。年齢や経験に合わせて楽しみ方を自由自在に変えることができるから、全然飽きない。

今の日本に住む人の99%は、時間に追われ、数字に追われる毎日を過ごしているハズ。でもFBMの2日間だけは、そんな社会から完全にオサラバできる。フランス車乗りだけが知っている、最高の桃源郷だと思っている。

■参考:フレンチブルーミーティング公式サイト( http://www.kurumayama.com/fbm/ )

※画像をクリックすると、フレンチブルーミーティング(FBM)会場の模様がもっと詳しくチェックできます!

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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