プジョー 3008 ハイブリッド4 海外試乗レポート/西川淳(1/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:プジョー・シトロエン・ジャポン
みなさん興味のあるところだろうから、先にメカニズムの解説をしておこう。簡単にいうと、前はFFそのままに、リアアクスルを電動化したハイブリッド車である。つまり、フロントアクスルは従来通り内燃機関で駆動しつつ、電気モーターユニットをリアアクスルにおいて、前後を最適制御しながらFFにもRRにも“フルタイムではない”4WDにもなるという、ある意味最もシンプルなハイブリッドシステム、というよりもパラレルツイン・パワートレイン車だ。
フロントに積まれるエンジンは、プジョーPSA最新のコモンレールディーゼルターボユニットの2リッターHDiで、最新式の粒子状物質輩出フィルター(FAP)を組み合わせている。最高出力は163bhp。組み合わされるのは、6速ロボタイズドセミマニュアルミッション。加えて、これが重要なのだが、アイドリングストップ機構が備わっている。PSAによれば、このシステムを煮詰めた先に、リアアクスル電動化によるハイブリッドが誕生したという。
リアアクスルには、従来と同様のサスペンションシステムのうちに、最高出力27Kwの永久磁石モーターを抱え込み、サンヨー製ニッケル水素バッテリーパックをそばに配置した。もちろん、エネルギー回生システムを装備。また、前のエンジンからも大型オルタネーターによる発電によって充電が行われる。電動パワーのエレクトロニクスや協調制御はボッシュとの共同開発である。
CO2排出量低減の効果は三割以上。ちなみに、ユーロ6への対応は、早くても来年末以降になるとのこと。となれば、日本市場への導入は・・・。勘のいい読者であれば、すぐにあることに気付くだろう。このシステムならば、どんな車体、どんなエンジンにも組み合わせることができるのではないか、と。
事実、PSAはフランクフルトショーに508RXEとシトロエンDS5に同様のシステムをもつディーゼルハイブリッド車を用意した。近い将来、ガソリンハイブリッドの導入も目指す。おそらく、来年のアジアショーには披露されることだろう。日本市場への導入は、そちらが本命だろうか・・・。
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