プジョー 3008 ハイブリッド4 海外試乗レポート/西川淳(3/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:プジョー・シトロエン・ジャポン
スポーツモードの力強い走りでも十分な燃費を叩き出す
走行モードは4種類、用意されている。 最も燃費を稼ごうと思えば、クルマ任せの“オート”モードがいいらしい。実際、市街地での走行においては、半分以上のタイミングでエンジンが止まっていた。
プジョーによれば、最大2/3の時間でエンジンが停止するといい、単なるアイドリングストップ付きのパワートレインに対して、倍の燃費を叩きだすという。
“ZEV”モードでは、いわゆる電動走行モードで、後輪のみが駆動する。最高70km/hで最長4kmのEV走行が可能で、バッテリー容量が足らなくなれば、自動的にオートへと切り替わる。
“4WD”モードは、悪天や悪路で四輪駆動走行を積極的に使いたいときのためのモードだ。最大で駆動力の4割がリアへ移動する。必要に応じて、大型オルタネーターからも電力を供給するため、バッテリーに対して厳しい状況であっても、優先的に4WD走行を活用できるという仕組みだ。
そして、最後に“スポーツ”モードである。
アクセルペダルのマッピングが変わって、より高回転域で変速し、変速スピードも早い。ディーゼルユニットに電動モーターのパワーがブーストされ、アグレッシブな走りが楽しめるというわけだ。
筆者は試乗会の行程中、ほとんどをスポーツモードで過ごした。
EVモードは一度試せば判るし、オートモードの制御も低速域を除いてなかなか上手くやっていることも分かった。常時モードではない4WDモードの力強さも一度体感すれば十分。味わいつくすならばスポーツだろう、というわけだった。
モーターアシストによるブーストはなるほど力強い。けれども、本来ディーゼルターボのもつ“一気呵成”な盛り上がりとは少し様子が異なっている。
もっと洗練された味つけ、とでも言おうか。トルクの波に乗ってしまえば(そして波はソッコーでやってくる)、思わずハミングしてしまうほど陽気でダイナミックな走りをみせる。そもそもシャシー性能の高い3008だったが、リアに新たなシステムを積み込んで、さらに走りの趣が深くしなやかになった。
他のモードで奔りたくなくなるのだが、その一方で、街中ではきっちりEVだけで走りたくもなる。そこが、新しい乗り物感覚ということだろう。そうやってスポーツモードのみで走っても、メーターによれば燃費は14km/l以上と、なかなか優秀だった。
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