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エクステリア
初代からのイメージと機能を継承しながら、さらなる機能性と上質感を融合させたデザインで登場した新型エクストレイル。「タフ」と遊び心を満載したイメージと、独自のポジションを確立させたコンセプトは、発売から7年経った今でも変わらず、世界中で多くの支持を集めている。そんな新型エクストレイルはアルファベットの「X」をモチーフにしたデザインを随所に演出させており、フロントマスクはボリューム感のあるボンネットフードや、特徴的な大型ヘッドランプが強さと頼もしさを表現している。基本テーマである「機能的なボクシースタイル」は、このフロントから既に感じ取ることができ、こだわりと機能性を前面に押し出した面白いデザインアプローチを展開をしている。
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リアスタイリング
室内と荷室の広さを感じさせる低いウェストラインとアルファベットの「X」をモチーフにしたDピラーグラフィックは、強い存在感を纏う。リアのテールランプ(リアコンビランプ)は4WDの力強さを表現。ボディー全長が135mmの後方への延長により、初代より若干、迫力あるリアフェイスを感じる。ボディー下部の樹脂プロテクターがリアの低部まで顔を覗かせているせいか、非常に引き締まった印象を受け、アクティブ性と頼りがいを感じる。
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フロントビュー
まさにTOUGH GEAR通り、力強く頼もしいフロントマスク。エクストレイルの顔とも言える大型バンパーは、実際にクルマを守るだけだなく4WDらしい強靭なイメージを表現している。大きな立体的なヘッライトもエクストレイルらしさをT30型から継承している。また、センターのグリルはシンプルな造型で全体にまとまり感を与えている。一見、愛らしい表情にも見えるが、踏ん張り感のあるサイドへの広がり感がさらに、SUVだということを改めて感じさせてくれる。
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リアビュー
シンプルなスクエア形状で、どっしりとした、腰周りだ。とてもワイドな印象でしっかりとした安定感を表現したバンパーにより、存在感ある印象を演出している。ボリューム感のあるリアのタイヤフェンダーは、力強さとキレの良さを両立させたデザインで、安定感を感じる。またアルファベットの「X」がリアゲート全体に大きくあしらわれ、アプローチを施している。ゲートラインが、かなり下まで来ているので荷物の出し入れだ容易にできるのも嬉しい。
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サイドビュー
ミディアム クロスオーバー SUVを象徴する非常に纏まったデザインがこのサイドアングルで見て取れる。また引き締まったボディ構成により取り回し易さや、アクティブ性を感じさせる。Dピラーはアルファベットの「X」をモチーフにしており、ユニークな印象を与える。ボディ全長が初代より135mmの大幅延長で、これに伴って有効室内長は拡大。さらに使い勝手の良いカーゴスペースを実現した。
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インテリア
インテリアデザインは、最初に細部の装備から考えてデザインされたというだけあり、インパネは、エクストレイルの主要コンセプトである「ガンガン使い倒す道具」とかなり高いレベルで合致していると言える。センターコンソール上部に取り付けられていた初代のメーター位置を移動させた結果、質感・操作性・視認性ともにカチッとしたアクセントの効いたインパネ周りのデザイン形状を実現。とても使いやすそうな印象と多用途車のフィールドを知り尽くしていると言った広い室内空間を演出させた。またインストルメントパネルからトリムに繋がる伸びやかなライン構成は、乗員をしっかりとホールドしてくれる感じと、エクステリアデザインの「TOGHTさ」とリンクしていることを改めて感じさせるデザインだ。
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フロントシート
シート素材は、本革のような質感を持つ合成皮革。また背もたれと座面のシートメイン部にはダイビングスーツと同程度の防水性と高い浸透性を併せ持つ素材「セルクロス」という生地を採用。タフに使える防水機能はそのままに、質感を向上しムレを緩和する。またシート形状を見直すことでホールド性を向上させている。座り心地もよく、長距離ドライブも疲れを感じさせない。オフロードでの走行時でも、着座時の充分なフィット感を得られ常に安定したドライビングポジションを提供してくれる。
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リアシート
防水シートの「セルクロスシート」を採用したことにより、後席シートの乗員への背もたれのムレを緩和させた。初代よりホイールベース5mm、有効室内長5mmの拡大延長により、さらに足元の余裕が増した快適な後席スペースを確保。またシル地上高を全席28mm 、後席14mm下げたことと、大型リヤシートアームレストの採用により、このパッケージらしくない乗降性と、さらに楽な乗車姿勢と使い勝手の良い収納性を実現している。
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ラゲッジ
リアショックアブソーバーのレイアウト変更により、ラゲッジルーム内へのサスペンションの張り出しを少なくする設計をおこなった。これにより従来に比べ容量が69Lの増加を実現した。水洗いできるウォッシャブルラゲッジボードの下に、同様の水洗いできる引き出し式のアンダートレイ(耐荷重10Kg)を装備。ラゲッジルームに荷物を満載していても、欲しいものがすぐに取り出せるといった優れた便利機能も嬉しい。また、アンダートレイ内は仕切版で自由にアレンジすることができるので、小物を整理して収納することが可能だ。
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ラゲッジアレンジ
さらに広く、さらに便利になったラゲッジルーム。エクストレイルらしさをさらに追求し、あらゆるシーンでライフスタイルに合わせた自在な使い方が何といっても魅力の一つだ。二層構造になっている床面のウォッシャブルダブルラゲッジは簡単に取り外すことが可能。取り外すことでラゲッジルームの室内高が128mmも高くなる。またリヤシートの後席ダブルフォールディング機能で広大なラゲッジスペースを実現。リヤシートを倒した際でも、ヘッドレスもすっきり収納でき、後席シートクッションを取り外せば、スペースがさらに広がる。
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ポップアップステアリング
ステアリングを大きく跳ね上げることで運転席スペースを広く確保できるようになり、有効に使うことができる。体格の大きな人や、かさ張る荷物をもっているときなど、非常に便利な機能かもしれない。まさに気の効いた心粋を感じとることができる部分である。新型エクストレイルでは、ステアリング軸横のスイッチを押しながら手前に引いてはね上げるといった、1アクションでのポップアップ操作を実現し使い勝手を向上させた。
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インストアッパーボックス(収納装備)
インパネ上部(T30型ではメーター箇所)に、ティッシュボックスが収納可能な大容量サイズのインストアッパーボックスを装備。運転席からも使いやすい位置に設置している気配りが嬉しい。助手席前のグローブボックスは1.5Lの収納スペースを確保しており、T30型エクストレイルに対して大幅な大容量化を実現している。その他にも、運転席と助手席間のセンターコンソールボックスには、後席エアコン吹き出し口を備えながらもCD13枚(ナビ装着時には7枚)が入るボックスを確保しているなど、収納装備の充実は文句なしである。
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保温保冷機能付きカップホルダー
このクラスのSUVとしては初めて、フロント、リヤともに保温保冷機能付きのカップホルダーを装備した。全ての座席に同程度の快適空間を提供している。飲み物が長時間冷たく、または暖かく保持できるという機能が、カップホルダーという従来の機能で満たしてくれるという点にこの車の賢さを感じる。
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サンルーフ
オプション設定であるサンルーフは、クラス最大とも言える大きなサイズを設置。通常でさえ新型エクストレイルの天井は初代より1cm高くなっており、オフロード走行にはうってつけの自然景観を室内に取り込めるなど、広大な開放感を満喫できる。またラゲッジをフラットにして仮眠体勢でサンルーフを見上げたとき、ちょうど顔の上部に空が見えるように設計されていたりもする。
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ハイパールーフレール
ドライビングランプを内臓したハイパールーフレールはボディーとの一体感を考慮したデザインと、通常の1.3倍まで遠くを照射できる機能性を両立。また、ルーフレールはベースキャリアセット(ディーラーオプション)取り付け用のブラケットを内臓している。ベースキャリアセットの最大積載量は50kg実現している。
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QR25DEエンジン
QR25DEエンジンは、CVTC(連続可変バルブタイミングコントロール)により、低回転から大トルクを発生させる。追い越し加速などの実用域における使い易さと優れた燃費性能を両立させている。
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MR20DEエンジン
MR20DEエンジンは日常、最も使用される状況での加速性能と燃費の両立を目指して開発されたエンジンである。フリクション低減や、熱効率の向上、吸気充填効率アップなど、基本性能を向上させることで、日常走行で使用頻度の高い2000rpmで最大トルクの90%以上を発生する扱いやすいエンジンとなっている。部品の統合化、部品点数の削減により大幅な重量低減を図るとともに、実用域での燃費性能も大幅に向上している。この新型エクストレイルでは、全面的に排気系を見直すことにより、MR20DEエンジンの特徴である実用域での出力特性を向上させた。これに加えて4WDのエギゾーストマニホールのレイアウトを大幅に見直すことにより、一部にみられる4WDによる出力低下も無くしている。
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トランスミッション
走りのよさを感じさせる、メタル調フィニッシャーを採用したCVTシフトレバー。手へのフィット感も良く、走りへの安心感も与えてくれるデザインだ。新開発の変速ロジックの新世代エクストロニックCVTを採用。ASC(アダプティブシフトコントロール)機能により、ドライバーの運転スタイルや走行環境に応じて動力性能と燃費の双方が最適になるように変則タイミングが変化。登坂時やスポーティな走行時にはエンジン回転の低下を抑制するので、スムーズな再加速が可能だ。またエンジン回転数上昇にマッチした自然な加速感とすることで、快適な運転フィールを実現した。2.5L車には、6速マニュアルモード付きのエクストロニックCVT-M6採用している。
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オールモード4×4-i
オールモード4×4-iのロゴが刻印されたロータリータイプの4WDスイッチ。4WDコンピューターが、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)に含まれるステアリングの操舵性を検地する蛇角センサー、車両の旋回情報を判断するヨーレートセンサー、Gセンサーからの情報を瞬時に分析。ドライバーが思い描くコーナーリングラインを予測しながら、実際の走りを理想に近づけるよう、自動的にきめ細かい前後トルク配分を行い、滑りやすい路面でも、自然で滑らかなコーナーリングを可能にしてくれる。
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メーター
新型エクストレイルのメーター周りは、ドライビング中に一瞬で的確なメーター確認ができ、また、危険回避から安心走行・安全運転へとサポートしてくれるよう設計されている。初代のメーターはインパネのセンター部に取り付けられていたが、新型はデザインの統一感向上の為、通常のステアリング奥に見える位置に設置された。先進性と機能性を演出したインテリアに溶け込むオレンジを貴重とした大型でシンプルなメーターデザインは、夜でも高い視認性を提供する。現在の日産デザインらしい、インパネ周りを含め、きれい纏まった清潔感溢れるデザインでとても見やすい。
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タイヤ&ホイール
タイヤはオールシーズンタイヤを採用しており、20S・25Sは16インチ、20X・25Xは17インチタイヤを採用。またブレーキは、乗車人数に応じて前後ブレーキバランスを調整し優れた制動力を発揮する電子制御制動力分配システム(EBD)を採用している。緊急時における車両の停止距離を最小限にとどめるため、ブレーキペダルに対する軽い操作力で大きな制動力を得られるブレーキアシストも搭載。
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新色デザート・アンバー
新色として用意されたデザート・アンバーは、他のSUVではお目に掛かれない奇抜なボディーカラーで、野性味のあるカラーリング。日差しを浴びるとソフトな山吹色になっている。色に関しての好みは人それぞれだが、エクストレイルは一目で分かるプロポーションがデザインテーマだけに、こちらも一目で分かる配色が用意されている。
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エンブレム
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