日産が自動運転でNASA火星探索ロボット技術に注目!共同プロジェクト“SAM”とは(1/2)

日産が自動運転でNASA火星探索ロボット技術に注目!共同プロジェクト“SAM”とは
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日産が描く“完全自動運転”に向けたロードマップは4段階

新型セレナに自動運転技術「プロパイロット」を導入した日産は、自動運転の実用化に向けて“4つのステージ”を提示している。

「ステージ1」は高速道路での同一車線の自動運転技術。画像処理ソフトウェアを搭載する単眼カメラが前方車両や白線を三次元的に把握し、その情報をもとにアクセルやブレーキ、ステアリングの制御を行うというものだ。これをセレナに搭載し、2017年には欧州「キャシュカイ」やその他のモデルへの採用を拡大させるという。

「ステージ2」は高速道路における複数レーンの自動運転で、2018年までに実用化したいとする。さらに2020年までには「ステージ3」=市街地の自動運転を可能にし、最終段階となる「ステージ4」=完全自動運転を目指すロードマップを発表している。

日産は昨年、『Nissan Intelligent Mobility(ニッサン・インテリジェント・モビリティ)』を発表。

これはクルマの電動化(EV)やセンサー、カメラなどを採用する自動運転に通ずる運転サポートシステムで、人や他車、道路インフラなどと繋がるコネクテッドシステムなど、クルマがエネルギーをどのように使って、どのように走るのか、また社会とどのように繋がっていくのか、という3つの領域から構成されている。

CES2017に初出展した日産の“意図”

今回、日産はCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2017に初めて出展した。『ニッサン・インテリジェント・モビリティ』の具体的な取り組みを紹介する場所として、従来のモーターショーだけでなくCESへの出展を決めたという。会場では、日産自動車のCEOであるカルロス・ゴーン氏が基調講演も行った。

ここで日産が力を入れていたのが、NASA(アメリカ航空宇宙局)との共同プロジェクト。『シームレス・オートノマス・モビリティ(SAM)』という自動運転車の普及に向けたシステムだ。

これは一台の自動運転車の開発というよりも、より多くの自動運転車による公道走行の早期化に向けた車両およびシステム整備の取り組みだ。自動運転車の開発とともに、自動運転車が走る交通環境の整備も同時に取り組む姿勢がわかるプレゼンテーションだった。

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飯田 裕子
筆者飯田 裕子

OL時代に始めたレース活動をきっかけに、クルマへの興味/関心を深め、フリーの自動車ジャーナリストに転身。自動車雑誌への執筆や自動車系TV番組出演などから、活動の場を広げ、現在では女性誌および一般誌、新聞、Web、ラジオ番組でのパーソナリティ、TV、トークショーと活躍の場は幅広い。ドライビングインストラクターとしてのキャリアも長く、自動車メーカーをはじめ、一般企業、保険会社、警視庁などが主催するスクールでの指導にも定評あり。記事一覧を見る

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