日産 リーフ 試乗レポート/金子浩久(2/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
160キロという航続距離ではガソリン車と同等には扱えない
電池がカラになってしまうまで走れる距離が、リーフの公式発表では「160キロ以上」と発表されている。
これは、アメリカのLA4モードでエアコンをオフにした場合の数字。日本の場合は何キロになるかという設問に、日産は直接答えてはいない。
代わりに、次のように、プレスリリースには記されている。
「新型リチウムイオンバッテリーは、フル充電するとUS LA4モード、エアコンオフの条件で160キロ(100マイル)以上走行可能です。これは世界中のドライバーの80%のニーズを満たす航続可能距離であることが、消費者調査で明らかになっています。日本や英国などでは、一日あたりに運転する距離が50キロ以下であるドライバーが80%を占めています」
アメリカの基準と日本の基準で測定すると、多少の違いは発生するかもしれないが、そんなことよりも、50キロ以下のチョイ乗りの人がほとんどなんだから、という目論見なのかもしれない。
リチウムイオンバッテリーの能力は、現在の技術ではリーフの160キロ程度が上限という説を読んだことがある。同じ電気自動車の三菱i-MiEVの航続距離も、同じ160キロだったことからもわかる通り、画期的な素材や電池製造&制御技術が開発されてブレイクスルーしない限り、航続距離が飛躍的に伸びることはないのだという。
その説によれば、コツコツと改良し続け、それに比例して航続距離も少しずつ伸びるようなことはなく、何かによってブレイクスルーすれば一気に200キロや300キロの大台に届くことになるのだという。
充電時間の長さなども同様らしい。
つまり、電気自動車はちょっと前のSF映画に描かれていた“夢のクルマ”であることは間違いないのだが、いま、僕らが乗っている内燃機関を用いた自動車と100パーセント同じような使い方が直ぐにできるわけではない、ということなのだ。
それなのに、なぜ日産はここまで強気なのだろうか。
海外では、クルマの走行距離が日本よりも圧倒的に長い。外国の方が、現在の電気自動車の技術的な限界は厳しく問われることになるはずだ。それなのに、リーフは海外でも生産され、順次、世界中で販売すると、カルロス・ゴーンは高らかに宣言している。
そんな疑問を抱きながらも、リーフに乗ってみた。
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