THE NEXTALK ～次の世界へ～ 日産自動車 IT and ITS技術企画グループ エキスパートリーダー 二見徹インタビュー(1/5)

THE NEXTALK ～次の世界へ～

日々進化する自動車技術。それを取り巻く自動車環境・・・。

現代人の生活は、この「自動車」という分野と、隔絶し難い関係であることは言うまでもない。世界中の自動車メーカー各社が生み出す最新テクノロジーは、まさに目まぐるしい競争社会の中で、それぞれの成長過程を築き上げ、それを私たちの生活を含めた広い分野へと放出しはじめている。

しかし、我々の生活と自動車の密接なる関係は、一体どのように形成され、そしてどのように発展していくのか。そんな疑問に立ち返りながら、自動車と深く関わり合う業界のキーマン達へ直撃インタビューを行う企画、それが「THE NEXTALK ～次の世界へ～ 」だ。

さて、今回のキーマンは、日産自動車 IT&ITS技術企画グループ エキスパートリーダー 二見徹氏。一体どんな話が聞けるのか・・・。

『これを知る者は、これを好む者に如かず。 これを好む者は、これを楽しむ者に如かず』

日産自動車の電気自動車「リーフ」は、2010年12月に発売後、翌2011年5月の時点で5000台以上が販売されている。

オーナーの評判は好評ではあるが、オーナー以外からは走行性能面でエンジン車と比較される話がほとんどで、満充電で200kmほどしか走行できない点や、エアコンディショナーを利用すればさらに距離が短くなるといった批判が後を絶たない。

だが、電気自動車を、エンジン車と単純に走行性能だけで比較していいものだろうか？

3月11日の東日本大震災を受け、日産と三菱から100台以上の電気自動車が被災地へ提供され、電気自動車の存在意義は、新たな展開を示している。

二見 徹（ふたみ とおる）プロフィール

1958年生まれ

東京大学工学部電子工学科卒業

1981年日産自動車入社、中央研究所配属

1987年電子設計部にて、エアバッグ、ナビゲーション、テレマティクス、IT開発を担当

2005年IT&ITS開発部にて、日産リーフ専用ICTシステム開発など担当