日産 フーガ 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:柳田由人/村西一海
廉価版とは呼べない2.5リッターと全域でトルクフルな3.7リッター
走りについても、初代と比べてあらゆる要素が大幅に洗練されていた。恐縮ながら、出たてでここまで仕上がっているとは予想していなかった。
日本で販売されるのは、VVELを採用した3.7リッターのVQ37VHRと、2.5リッターのVQ25HRという、型式こそ同じだが、いずれもスカイラインセダンよりも微妙にスペックの高い2種類のエンジンが搭載される。
2.5リッター車が、5速ではなく7速のATとなるところもポイントで、抜かりはない。
この車格のクルマに2.5リッターエンジンというと、いかにも廉価版のような気もするところだが、出来栄えはそうでもない。やや高回転型に味付けられたエンジンの美味しいところを、適切にギアレシオの細分化されたATが巧みに引き出してくれる。
一方の3.7リッターは、いうまでもなくさらに全域で一段とトルクフル。トップエンドの吹け上がりは2.5リッターもがんばっているが、発進加速から中間加速にかけては、やはり排気量がものをいう。ここはひとつ、税金のことは忘れて、積極的に3.7リッター車を選びたいところではある。
いずれも、ATながら非常にロックアップ領域が広く、ダイレクト感のある走行フィールをもたらしている。もちろん、燃費向上にも寄与するに違いない。
これを可能としたのが、アクティブノイズコントローラーだ。これは、エンジン回転数に同期して発生するこもり音に対し、逆位相の制御音をドアスピーカーから出力することで低減を図るというもので、これにより、低いエンジン回転域までロックアップ領域の拡大が可能になったという。
また、VQエンジンは力感こそ高いが、一連の搭載車では、ややガサツな印象があるのは否めなかったところ、2代目フーガでは、スムーズで心地よいエンジンサウンドを実現していた。
このあたりも、同じエンジンを搭載するスカイラインに対して、ずいぶん印象の異なるポイントだ。
ちなみに、海外市場向けに5.6リッターのV8も用意されるようだが、日本では売れないだろうから、ラインナップされないだろう。個人的には、少々残念な話である・・・。
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