フェアレディZ34 Version NISMO/Fun to Drive×岡本幸一郎(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ダウンフォースを実感できる、Z34 Version NISMOの空力性能
先代Z33のモデル末期に登場した初代バージョンニスモは、見た目も非常にインパクトがあったが、乗っても唸らされる仕上がりだった。
あまり素性のよろしくない部分も散見されたZ33フェアレディZの「スポーツカー」としての側面を、見事に引き出していたと思う。
ベースモデルがZ34に移行して約半年、基本コンセプトを受け継ぎながら、早くも後継モデルが発表された。ニスモの名が付きながら、開発は全面的にオーテックジャパンが手がけたというのも前作とまったく同様だ。
前作よりも控えめにアレンジされたエクステリアは、さらなる空力の洗練はいうまでもなく、北米市場を強く意識してデザインされたようにも見えるし、より多くの人に乗ってもらおうとしたという意図もうかがえる。
本革とスエード調ファブリックを用いたシートをはじめ、専用に仕立てられたインテリアも精悍な雰囲気を引き立てる。
そして、このクルマで高速道路を走ると、空気の力の大きさを実感させられる。
よく、空力について「ダウンフォースを獲得」というフレーズを使うが、実際に「ダウン」となっているのは稀で、リフトを抑えたことをそのように表現しているケースが多い。
ところがバージョンニスモの場合は、揚力係数が▲0.159と、本当にダウンフォースになっている。80km/hあたりから速度を増すにつれて、タイヤが路面に押し付けられていくのを感じ取ることができる。
また、かつてZ33の現役時代に、ローダウンしたデモカーにいくつか乗った経験では、東名高速の御殿場~大井松田間のような、300R程度の高速コーナリングを苦手としている印象があった。
ちょっとした轍でも、ライントレース性の正確さを欠き、直進性もおぼつかない部分のある例が多く見受けられたのだ。
ところがバージョンニスモは、Z33時代に乗ったときの印象でも、その悪癖が払拭されていた。
その点は、Z34も同様に優れている。強化された足まわりが、路面の起伏に上手くタイヤを追従させつつ、前記の空力とあいまって、フラットな姿勢を保ってくれる。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。