日産 フェアレディZ 試乗レポート(2/4)

日産 フェアレディZ 試乗レポート
フロントスタイリング リアスタイリング サイドビュー フロントビュー リアビュー V型6気筒DOHCエンジン インパネ シート メーター 三連サブメーター シフト 画像ギャラリーはこちら

S30Zを髣髴とさせる塊感

メーター

短くなったのはホイールベースだけではなく、全長も65mm短縮され4,250mmとなり、逆に全幅は30mm増えて1,845mmとなった。全高に変更はない。 つまり、より塊感の強いフォルムになることは想像に難くない。

実際にそのデザインを目の前にした時に感じたのは、爆発的ヒットとなった初代S30Z(1969年)をどことなく思い出すことだ。どこが似ているというのでもない。あの頃に比べれば明らかに重厚感があるし、思い切ったフェンダーのブリスター感も現代的だ。しかし、そのメインターゲットユーザーを聞いてなるほどと思った。ターゲットは子離れして余裕の出来た50歳台の夫婦層なのだという。しかし、そんなことにとらわれる必要はないと思う。ブーメラン形状のヘッドランプとリヤコンビネーションランプも個性的だ。年齢を問わずスポーツを感じられるデザインだろう。

アルミ化によって計量になったドアを開けて乗り込む。Z34ではドア以外にエンジンフードとリヤハッチをアルミ材に変更して軽量化している。シートに座り最初に感じるのは、スポーツカーらしい包まれ感だ。ヒップポイントが10mm低くなり、適度にダッシュボードやショルダーが高くなったことで、以前のモデルで感じていた頭高な感覚がなくなった。かといって前方の見切りが悪くなったわけではない。

サイドビューフロントビューリアビューシート三連サブメーター

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松田 秀士
筆者松田 秀士

1954年高知県生まれ。僧侶の資格を持ち、サラリーマン、芸能人の付き人を経て、28歳でレースデビュー。92年には、デイトナ24時間&ル・マン24時間レースに出場。94年、インディ500マイルレースに日本人2人目のドライバーとして初参戦。2年目の95年には完走を果たし、翌年、当時日本人最高位完走という成績を残した。同じ頃から東京中日スポーツ新聞等で自動車評論活動を開始。現在も執筆活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍中。記事一覧を見る

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