リーテック株式会社とグローバルなリチウムイオン電池リサイクルの協業に向けた検討を開始


EFT and Re-Teck have joined hands in running global lithium-ion battery recycling programs

株式会社エマルションフローテクノロジーズ(本社所在地:茨城県那珂郡東海村、代表取締役:鈴木裕士、以下EFT社)とリーテック株式会社(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役:小森田 司、以下Re-Teck社)は、グローバルなリチウムイオン電池リサイクルの協業に向けた検討を開始するにあたりMoU(基本合意書)を締結致しました。
Emulsion Flow Technologies Ltd. (“EFT”) signed a Memorandum of Understanding (MoU) with Re-Teck, Co., Ltd. (“Re-Teck”) to begin consideration of collaboration on global lithium-ion battery recycling.
English version: https://emulsion-flow.tech/2023/01/05/eft20230105_e



昨今の電気自動車の急速な普及により、リチウムイオン電池(LIB)に使用されるコバルトやニッケル、リチウムといったレアメタルは2025年頃より供給不足が顕在化すると言われています。また、レアメタルの需要増加に伴い、資源紛争、環境破壊、人権侵害といったレアメタルを取り巻く地政学的リスクの高まりが懸念されており、リサイクルによるレアメタル資源の確保が世界的に望まれています。

EFT社は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が開発した溶媒抽出技術「エマルションフロー」を活用した事業を展開するレアメタルリサイクルベンチャー企業であり、2021年4月5日に設立されました。このエマルションフローは、従来の溶媒抽出技術に比較して、低コストで高効率に高純度な元素分離を可能にする革新的な技術であり、レアメタルを取り巻く様々な課題を解決すると期待されています。特に、EFT社のレアメタルリサイクル事業では、このエマルションフローを活用することで、LIBに含まれるレアメタルを低コストで高純度に回収する技術を確立し、LIBから回収したレアメタルを再びLIBに利用する「水平リサイクル」の実現を目指しています。

この度EFT社は、Re-Teck社と共同で、グローバルなLIBリサイクルの早期事業化を目指した業務提携を検討するにあたりMoU(基本合意書)を締結致しました。Re-Teck社はグローバルにリサイクルビジネスを展開するLi Tong Group (HQ:米国サンフランシスコ・香港)の日本法人です。Li Tong Groupは、2000年に香港に設立されたリバースサプライチェーンマネージメント(RSCM)サービス[1]を展開する環境ビジネスのリーディングカンパニーであり、APAC、EMEA、米州 の世界 30以上の拠点において情報通信機器を中心としたリサイクル事業を展開しています。また、Re-Teck社はLIBリサイクル事業にも参入しており、自社の保有するユニークなブラックマス生産技術により、年間数千トン規模のクローズドループバッテリーリサイクル施設を米国ダラスに構え、その拠点を欧州にも拡げています。

本業務提携では、Re-Teck社のグローバルネットワークを活用して、情報通信機器や電気自動車から排出される退役LIBをアジア・中東地域から回収し、日本に集積することで、日本国内においてブラックマスを生産、そして、EFT社のエマルションフロー技術により、コバルトやニッケル、リチウムといったレアメタルを低コストで高純度に回収し再資源化することを目指しています。すなわち、リーテック社の強みであるグローバルなLIB回収力とユニークなブラックマス生産技術、そしてEFT社の強みであるエマルションフロー技術を最大限に活用し融合することで、日本をアジア・中東地域におけるLIBリサイクル拠点の一つに成長させることを目指しています。今後2023年3月末までに、事業化に向けた実施体制や事業モデル、事業計画等を策定し、2023年度以降に具体的な協業を開始する予定です。

[1] RSCMサービス:お客様から回収した機器を、機器・コンポーネント・パーツ・原材料の4段階に分け、最も付加価値の高いレベルで市場に再出荷するサービス。

エマルションフロー技術説明
溶媒抽出とは、物質の分離・精製手法の一つであり、互いに交じり合わない液相間における物質の分配を利用することで、目的成分のみを選択的に抽出するための技術です。エマルションフローは、従来の代表的な溶媒抽出技術であるミキサーセトラーに必要な静置部(セトラー部)を必要としないため、従来技術の10倍以上の生産能力を可能とし、ゆえに従来比1/10以下のダウンサイズに加え、ランニングコストの低減を実現できます。また、連続処理が可能な多段エマルションフローを用いれば、99.99%以上の高純度化が可能であり、従来技術のミキサーセトラーと比較して低コストで高効率にレアメタルの高純度精製が可能となります。








お問い合わせ先(Contact)
株式会社エマルションフローテクノロジーズ
広報担当:熊谷
https://emulsion-flow.tech/eft/contact


企業プレスリリース詳細へ

プレスリリース提供:PR TIMES

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる