中国、西安工場でコンパクトマシニングセンタSPEEDIO「W1000Zd1」の生産を開始


中国、西安市にあるブラザー工業株式会社の製造子会社「ブラザーマシナリー(西安)」(以下、西安工場)で、9月から工作機械SPEEDIOシリーズのW1000Zd1(日本生産モデル名:W1000Xd1)の生産が開始された。これによりW1000は中国向けに今まで以上に短納期での納品が可能になる。




現在、ブラザーの西安工場では、中国国内向けの工作機械と全世界向けの工業用ミシンが生産されている。2021年3月には、工作機械需要の増加に合わせて既存の工場棟を増築し、同工場における工作機械の生産能力を従来比約2倍にするなど、中国国内の顧客に向けてより迅速に納品できる生産体制を構築してきていた。西安工場では今回生産を開始したW1000Zd1以外に、S500Z2、S700Z2、R450Z1が生産されている。

W1000は、立形30番マシニングセンタでは最大級の加工エリアを持ち、大型部品の加工を可能にするモデルで、新しいNC装置を搭載した最新モデルのW1000Xd1は2020年12月に販売を開始している。現在はすべて刈谷工場(愛知県刈谷市)で生産されており、中国国内向けにも同工場で生産し、出荷していた。

中国ではEV向けなどで大型の部品加工需要が増えており、大きな加工エリアを持つW1000の引き合いは増えている。今後、中国国内向けには西安工場でも生産して出荷できるため、顧客へのリードタイムの短縮が可能となる。ブラザーでは、今まで以上に短納期での納品が可能となることで、中国国内の顧客に対する営業活動も強化していきたいとしている。






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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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